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プロ野球

“パ最高年俸選手”の前半戦。田中将大は及第点、柳田悠岐は本塁打1位で折り返すも、中田翔は不振&出場停止に

THE DIGEST編集部

2021.08.11

プロ野球最高年俸の田中(左)はまずまず、柳田(右下)も本塁打王争いを演じるなど上々だが、中田(右上(は苦しい前半戦に……。写真:滝川敏之(田中)、徳原隆元(柳田・中田)

プロ野球最高年俸の田中(左)はまずまず、柳田(右下)も本塁打王争いを演じるなど上々だが、中田(右上(は苦しい前半戦に……。写真:滝川敏之(田中)、徳原隆元(柳田・中田)

 東京オリンピックで悲願の金メダルを獲得した侍ジャパンの勢いそのままに、プロ野球は8月13日から後半戦がスタートする。いよいよ今シーズンのチャンピオンに向けた争いが佳境を迎えるのだ。

 では、各チームの最も“期待されている”選手=最高年俸選手の前半戦はどうだったのだろうか。年俸に合う活躍を見せたのか、それとも……。セ・パそれぞれで振り返ろう。

<パ・リーグ球団別最高年俸選手>
【楽天】
●9億円
田中将大(33歳)
[先発]13[投球回]85.0[勝敗]4-5[防御率]2.86[奪三振]76[QS]10

【ソフトバンク】
●6億1000万円
柳田悠岐(33歳)
[試合]88[打率].296[本塁打]22[打点]53[出塁率].371[OPS].942

【オリックス】
●4億3600万円
ジョーンズ(36歳)
[試合]49[打率].243[本塁打]2[打点]16[出塁率].381[OPS].711

【日本ハム】
●3億4000万円
中田翔(32歳)
[試合]39[打率].193[本塁打]4[打点]13[出塁率].273[OPS].557

【西武】
●3億円
増田達至(33歳)
[登板]15[投球回]13.1[勝敗]0-2[セーブ]8[防御率]6.75[奪三振]12

【ロッテ】
●2億3760万円
レアード(34歳)
[試合]76[打率].284[本塁打]18[打点]55[出塁率].358[OPS].887
※金額は推定。年齢は2021年満年齢

【動画】「これぞギータ!」柳田がさすがの“変態打ち”で今季20号アーチ!
 今シーズンのプロ野球最高年俸は、メジャーから楽天に凱旋した田中将大の9億円だ。2013年に24勝0敗1セーブを記録した“神の子”はいきなり故障で登板できず、2748日ぶりの復帰戦で黒星を喫するなど、最初の5先発は2勝3敗、前半戦も負け越しで折り返した。

 もっとも、内容が悪かったわけではない。メジャー移籍前の日本時代に残したインパクトがあまりに鮮烈だったゆえに、もしかしたら物足りなさを感じるファンもいるかもしれないが、防御率2.86、QS(6イニング以上を投げて自責点3以下)率76.9%としっかり試合を作り、K/BB(奪三振と与四球の比)5.07も山本由伸(オリックス/5.04)を凌ぐなど及第点の成績を残している。

 投手では西武の守護神・増田達至も球団別年俸1位。昨オフに国内FA権を行使せず、ライオンズファンを安堵させた2020年のセーブ王は4年契約を締結。しかし今季は開幕から苦しい投球が続き、現在もファーム調整中とあって、現在5位のチームにおける誤算の一つとなってしまった。
 
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