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MLB

「ずっと制球がダメだった」ダルビッシュ、“最弱球団”に3回持たず5失点炎上。地元記者は故障再発を危惧し、回転数も減少傾向

THE DIGEST編集部

2021.08.13

前回好投を見せたダルビッシュだが、同じ相手の最弱チームに爆発炎上してしまった。(C)Getty Images

前回好投を見せたダルビッシュだが、同じ相手の最弱チームに爆発炎上してしまった。(C)Getty Images

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間8月12日、敵地で行われているアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発。2回まで無失点とまずまずの立ち上がりだったが、3回に一挙5失点と炎上して3アウト目を取れずに降板した。これで6月21日を最後に8試合連続で白星から遠ざかっている。

 序盤から“嫌な”予感は漂っていた。

 初回、2点の援護をもらったダルビッシュ。相手は今季35勝80敗、勝率.304で目下メジャーワースト勝率をひた走る“最弱球団”Dバックスであり、前回8月7日の対戦では勝ち星こそつかなかったが、7回2失点、今季最多タイの12奪三振を記録していた。もっとも、初回から明らかに前回よりも球威も制球もなかった。

 先頭に8球を費やした上にヒットを浴びたダルビッシュ。そこから2連続三振にしたものの、この回2本目のヒットでピンチ拡大。どうにか無失点に抑えたが、明らかに本調子とは程遠い出来だった。2回は二つの三振を奪って三者凡退とし、これで立ち直りに期待されたが、結果は最悪となる。
 
 3回、先頭のピッチャーに2ストライクからヒットを許すと、1番に四球、1死後は連打を浴びて一気に逆転されてしまう。さらに6番のデビッド・ペラルタには浮いたスプリッターを右翼席にあるプールへ飛び込む本塁打とされて5失点。ダルビッシュは2死後、トレーナーを呼んでこの回持たずにマウンドを降りることとなった。

 地元紙『Sandiego Tribune』のケビン・エース記者が「今夜のダルビッシュは終始、コマンド(狙ったところに投げる能力)がなかった。最近はあまりしっくりせずに投げているように見える。先月には股関節を痛めてIL(負傷者リスト)に入った」とコメントしたように、シーズン序盤のような“余裕”が感じられないのは確かだ。

 また、依然として4シームの回転数などはメジャートップクラスではあるものの、サイ・ヤング賞2位に入った昨年より多少落ちており、そのあたりも不調に関係しているとの指摘もある。

 エースとしての働きを期待されて昨オフに大型トレードで加入したダルビッシュ。6月を終えて防御率2.44と好投が続いていたが、ここ数登板の炎上で3.70まで悪化し、防御率ランキングはメジャー23位まで下降してしまった。プレーオフに向けた戦いが熾烈を極める中、果たして復調できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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