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「球団はFAさせるつもりはない」大谷翔平とエンジェルスの契約延長に番記者が見解!MVP受賞には太鼓判

THE DIGEST編集部

2021.08.31

ここ最近はバッティングが湿りがちな大谷だが、一方でピッチングでは出色の出来を見せている。(C)Getty Images

 今季、MLBを席巻しているロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平。打席ではホームラン・ランキングをリードし、マウンドではチーム最多勝利数を誇るなど、歴史的な"二刀流"ベースボーラーはフル回転での活躍を披露している。

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 全米の多くのメディアが、この27歳の日本人を絶賛し、その価値の高さを説いている。そうなると、気になるのは彼にどれほどの"値"がつき、今後の去就がどうなるのかということだが、カリフォルニアの日刊紙『THE ORANGE COUNTY REGISTER』のジェフ・フレッチャー記者が、読者からの質問に答えるコーナーの中で、これに言及している。

 エンジェルスの番記者である同氏は、エンジェルスとはこの2年間で総額850万ドル(約9億3000万円)の契約を結んでいる大谷の今後について、マイク・トラウトの例を踏まえて、新契約の交渉は今オフになるのが最も合理的だと見ているようだ。

 そして、次の契約では金額が大幅にアップすると思われるが、それがどれ程のものとなるのかは予想が難しいとしている。それは、「3、4、5年後の大谷がどうなっているかが分かりにくい」からだ。「二刀流選手として価値は、投手、打者としての、それぞれの価値とは異なる」ために、この彼にしかできないスタイルがどうなるかによって、評価額も大きく変わるということだろう。
 
 ただ、はっきりしているのは「エンジェルスが大谷をフリーエージェントにさせるつもりはない」ことであるとし、チームは「大谷を繋ぎ止めるための資金調達のために、他の戦力に対しての支出を抑え、短期間の契約を選ぶかもしれない」と予想。これを、フレッチャー記者は「最も興味深いストーリーのひとつだ」と綴っている。

 またこの記事では他に、大谷のアメリカン・リーグMVP受賞に関して、エンゼルスのチームとしての成績が受賞の有無に関係するか否か? という質問も寄せられており、これについては「MVPの投票においては、チームのパフォーマンスを重視する傾向は10年前より明らかに少なくなっている」と回答。「大谷のユニークで歴史的なシーズンが、MVPは優勝チームの選手であるべきと信じている有権者の考えさえも覆させるかもしれない」という。

 フレッチャー記者は投票権を持たないが、「私だったら、この100年間で誰もやったことがないことを続けている大谷に、迷うことなく投票する」とし、「全会一致ではなくとも、大谷が地滑り的な勝利を収めることを期待している」とエールを贈った。

 さらに同記者は、大谷に関するもうひとつの興味として「サイ・ヤング賞の賞レースに加われるか否か」を挙げる。こちらの投票権は有するという彼は、「パフォーマンスはリーグでも最高の部類に入りながらも、投球回数が他の候補には及ばない」という状況で、大谷がどこまでライバルに迫れるかに注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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