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大谷翔平、キャリア最低の被安打9で降板。44号本塁打で自身を援護も103年ぶりの偉業達成は次回に持ち越しに

THE DIGEST編集部

2021.09.11

打撃では44号アーチを放った大谷。その投球内容は芳しくなかった。(C)Getty Images

 現地時間9月10日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「2番・投手」で先発出場。3回1/3を投げ、9安打6失点で降板した。

 初回に迎えた第一打席で44号本塁打を放って自身を援護した大谷。その裏のマウンドでは、1死一、二塁のピンチを迎えたが、相手の4番ヨーダン・アルバレスと5番カルロス・コレアをいずれもスライダーで打ち取る。

 ジャレッド・ウォルシュのソロ本塁打でチームが2点をリードして迎えた2回も先頭打者に出塁を許す。だが、初回のピンチを凌いでいた右腕は、ここは後続を併殺打に打ち取って、なんとか無失点で乗り切る。

 勢いのあった大谷だったが、3回にアストロズ打線が牙をむく。2死二塁の場面で迎えた3番アレックス・ブレグマンのタイムリーヒットで1点を返されると、続くアルバレスとコレアには、いずれも初回に打ち取っていたスライダーを狙い撃ちされての連続二塁打で2点を献上。一気に逆転されてしまう。
 
 しかし、この日はエンジェルス打線も活発だった。4回に相手先発フランバー・バルデスから2点をもぎ取って勝ち越しに成功するのだ。

 味方の援護でふたたびリードした状況でマウンドに立った大谷だったが、この日は制球がまとまらない。4回には四球とヒット、さらにワイルドピッチで無死二、三塁のピンチを招く。ここで迎えた9番マーティン・マルドナードはファーストフライに打ち取るも、続く1番のホゼ・アルトゥーベに同点タイムリーヒットを許してしまった。

 結局、大谷はキャリアワーストとなる被安打(9)を受けての4失点でマウンドを降板。注目された1918年のベーブ・ルース以来となる「二桁本塁打・二桁勝利」の偉業達成は次回以降の登板に持ち越しとなった。

 なお、エンジェルスはリリーフしたアンドリュー・ウォンツが打ち込まれ、逆転を許している。

構成●THE DIGEST編集部

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