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MLB

三冠王達成でMVP!? 本塁打王争いで大谷翔平に迫るゲレーロJr.に海外メディアが沸く理由「オオタニだけを推すのは不可能だ」

THE DIGEST編集部

2021.09.12

三冠王達成に向けて邁進するゲレーロJr.。大谷がトップに君臨する本塁打王も虎視眈々と狙っている。(C)Getty Images

三冠王達成に向けて邁進するゲレーロJr.。大谷がトップに君臨する本塁打王も虎視眈々と狙っている。(C)Getty Images

 MLBアメリカン・リーグの本塁打王争いが混沌としてきている。

 現地時間9月11日、トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.は、敵地で行なわれたボルティモア・オリオールズとのダブルヘッダー第1戦に「3番・一塁手」で先発。3回の第1打席に2試合ぶりとなる43号ソロを放った。
【動画】三冠王へまっしぐら! ゲレーロJr.の最新43号ホームランはこちら

 フルスイングでかっ飛ばした。1死無塁の場面で打席に立ったゲレーロJr.は、相手先発ディーン・クレマーが投じた真ん中低めへのカーブをジャストミート。力強くかち上げたボールはあっという間にバックスクリーン付近に着弾した。

 前日に44号本塁打を打っていた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に1本差と迫る一撃だ。ちなみにゲレーロJr.は打点(ア・リーグ4位)と打率(両リーグトップ)でも上位と接戦を繰り広げており、三冠王も射程圏に捉えている。

 父親でさえ果たせなかった三冠王達成を目指す22歳を、現地メディアもクローズアップする。彼の母国ドミニカ共和国の日刊紙『Diario Libre』は、「父親が2000年にエクスポズで打った44発に迫るゲレーロJr.は、オオタニとのトップ争いでも肉薄している」と報道。さらにベネズエラのスポーツ専門サイト『Liber』は、「トリプルクラウン(三冠)がハッキリと見えている」と断言。そしてこう続けた。
 
「ゲレーロJr.。今季のMLBにおいて、彼の激しい打撃に驚かされることは何度もあった。ブルージェイズの若き一塁手は、開幕当初からアメリカン・リーグのMVP候補者として挙げられ続けてきたが、三冠王になった時には、MVP獲得はより確固たるものになるのではないだろうか」

 さらに同メディアは、1967年のカール・ヤストレムスキー(ボストン・レッドソックス)と2012年のミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)が、いずれもシーズンMVPに輝いている点を指摘し、こう論じた。

「本塁打王と打点王。このふたつでトップに躍り出れば、ゲレーロJr.の三冠王はもう確実だ。そうなれば二刀流戦士のショウヘイ・オオタニだけを推すのは不可能だろう。わずか22歳の青年が歴史的な年を作り、野球史に新たなページを刻むことになるのだから」

 激化の一途をたどっている本塁打王争い。シーズンMVPの投票にも影響しうるだけに、大谷とゲレーロJr.、そしてサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の争いからは目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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