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「オオタニを抜き、偉大なる父も超えた」ゲレーロJr.が大谷を抜き去る45号! “殿堂入りの父超え”に現地記者も驚嘆!「この親にしてこの子あり」

THE DIGEST編集部

2021.09.14

3冠王も狙える位置に付けるゲレーロJr。この驚異の22歳に現地記者は驚きを隠せないようだ。(C)Getty Images

 現地時間9月13日に行なわれたタンパベイ・レイズ戦で、トロント・ブルージェイズの主砲ブラディミール・ゲレーロJr.が今季45本目の本塁打を記録。MLBでタイトルを争う大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を抜き去るとともに、同姓同名で偉大なる父のシーズン本塁打記録をも更新した。

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 この日「3番・一塁手」として出場したゲレーロJr.は、6回1死無塁の場面で迎えた第4打席に相手左腕アダム・コンリーと対峙する。そしてボールカウント3-1からの5球目、内角低めに投じられたクロスファイヤーをフルスイング。打球角度わずか15度、時速113.9マイル(約183.3キロ)で飛び出した打球は、左翼ポール際に突き刺さった。

 目の覚める一発で大谷超えを果たした22歳は、2004年にアメリカン・リーグMVPに輝き、オールスターに9回、シルバースラッガーを8回受賞して殿堂入りする父ブラディミール・ゲレーロを持つサラブレッドだ。

 1996年から2011年までの16年間、MLBのトップスターとして名を馳せた父は、通算449本塁打をマーク。とくにモントリオール・エクスポズ(現ナショナルズ)時代の2000年にはシーズンハイとなる44本塁打を打っていた。
 
 22歳にして偉大なる父を超えた。この凄まじい飛躍には、米国スポーツメディア『The Athletic』も、「この親にしてこの子あり」と称賛。さらにスポーツビジネスの情報を中心に発信する米ニュースサイト『Huddle Up』のジョー・ポンプリアーノ氏も「ショウヘイ・オオタニを超えてMLBをリードし、16年間のキャリアで殿堂入りする父親を1シーズンの成績で超えた」と伝え、「彼はまだ22歳なのに…」と目を丸くする。

 またスポーツデータ分析会社『Stats Perform』でプロデューサーを務めるサシャ・ピサーニ氏は「22歳の最多本塁打は47…。この記録が深刻な危険にさらされている」と1953年にエディ・マシューズ氏が記録した22歳以下の記録を上書きすると予想する。

 6月27日以来の単独トップに立ったゲレーロJr.。現在、打率.318が2位、本塁打で1位を記録。さらに打点でもホゼ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)、サルバトール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に次ぐ3位につけ、三冠王も射程圏内に捉えている。シーズンも終盤戦を迎え、球界屈指の神童の勢いが止まらない。

構成●THE DIGEST編集部 

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