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“世界で最も影響力のある100人”に選ばれた大谷翔平。元MLB投手は凄みを強調!「彼はこのスポーツを超越している」

THE DIGEST編集部

2021.09.16

その一挙手一投足で球界を驚かせてきた大谷。出色のパフォーマンスが社会的にも認知された。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の投打に渡る活躍を評価するのは、球界だけではない。現地時間9月15日、米老舗誌『Time』は毎年独自に選定している「世界で最も影響力のある100人」を発表。"象徴"の部門で大谷が初選出された。
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 今季のMLBにおいて、大谷は二刀流戦士として投打で異彩を放ち、あらゆる歴史を掘り起こしながら、球界全体を巻き込む大フィーバーを演出してきた。イギリス王室のヘンリー王子やメーガン妃、大坂なおみらと並んで"象徴"に選定されたあたりに、あらためて社会に与えたインパクトの大きさを実感させる。

 大谷について推薦文を寄せた元ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスは、「彼は現代のバンビーノ(ベーブ・ルースの愛称)だ」と賛辞を惜しまない。

「だがそのバンビーノでさえ、シーズンに20盗塁を成功させ、40本以上も本塁打を打ち、100マイル(約160キロ)のボールは投げられなかった。それができるのはショウヘイ・オオタニだけだ。

 もしも、すべてのユニークな才能を集めてフランケンシュタインのようなひとりの選手を作ったとしたら彼になるだろう。彼はブライス・ハーパー外野手のようなパワー、マックス・シャーザー投手のようなピッチング、それに加えてトレイ・ターナー内野手のようなスピードを兼ね備えているんだ」
 
 A-Rodが褒めちぎった大谷は、目下、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)やサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)らとシーズンMVPを争っている。直近の試合における打撃不振もあって受賞を危ぶむ声もあるが、今回の選出を受け、ふたたび27歳の日本人を推挙する声が強まっている。

 米メディア『The Athletic』などで執筆していたブレント・マグワイア記者は「ショウヘイ・オオタニは2021年のアメリカン・リーグMVPだ。現時点でそれが議論されていることに驚きを隠せない」とコメント。さらに元オークランド・アスレティックスの投手だったダラス・ブレイデンは、自身のツイッターで、次のように論じた。

「彼が僕らと同じ言葉を話すかどうかなんて問題じゃないんだ。彼がしたことは、もはやこのスポーツを超越している。そして社会全体と一部の否定的な発信者たちに対して、自分自身の挑戦を見せつけたんだ。彼は世界で最も影響力のあるひとりとなった」

 残りわずかとなったシーズンを大谷はいかにして終えるのか。その一挙手一投足に、世界が熱視線を送っている。

構成●THE DIGEST編集部
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