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MLB

ベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」はまたもお預け……大谷翔平、8回2失点の好投も報われず

THE DIGEST編集部

2021.09.20

大谷(写真)は10三振を奪った一方で2被弾。両方ともソロだったが、モンタスの好投の前に打線が沈黙してしまった。(C)Getty Images

大谷(写真)は10三振を奪った一方で2被弾。両方ともソロだったが、モンタスの好投の前に打線が沈黙してしまった。(C)Getty Images

 大記録はまたも、その手から逃げていった。

 現地時間9月19日、本拠地で行われたアスレティックス戦に「2番・投手」で先発した大谷翔平(エンジェルス)は8回2失点10奪三振と好投するも、勝ち投手の権利は得られず。1918年のベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」はまたも達成できなかった。

 初回、まずはスプリッターを駆使し、2三振を含む三者凡退と上々の立ち上がりを見せた大谷。直後の初打席では1死から四球で出塁するも、後続のフィル・ゴスリンとジャレッド・ウォルシュが倒れて先制点はならなかった。

 続く2回もジェド・ロウリーを一塁ファールフライ、マーク・カナをショートゴロに打ち取ってテンポよく2アウトを取る。6番のマット・チャップマンには2-1からのカッターを捉えられてレフト線への二塁打を打たれるものの、続くセス・ブラウンを見事三振に仕留めて失点を許さなかった。
 
 しかし3回。先頭のヤン・ゴームズを早々に追い込んだ大谷だが、5球目のスライダーが真ん中高めへ入ってしまう。打球はセンター左への本塁打となってまずは先制点を献上してしまう。さらにその直後、サードのジャック・メイフィールドが平凡な三塁ゴロをファンブル。そこから2死一、二塁のピンチも招くが、ここは抑えて最少失点にとどめる。

 何とか反撃したいエンジェルスは、3回裏に2死から1番ブランドン・マーシュがフェンス直撃のツーベースで出塁。しかしこの後の大谷は即座に申告敬遠で歩かされてしまう。さらにゴスリンは空振り三振と、アスレティックス先発のフランキー・モンタスにまったく歯が立たなかった。直後にはチャップマンのソロ本塁打でアスレティックスがさらに1点を追加。大谷の偉業達成に暗雲が漂い始める。

 大谷はこれ以降は追加点を許さなかったが、エンジェルス打線はモンタスに1安打無得点に抑えられる。6回の第3打席は初球セーフティバントで内野安打を狙うもギリギリ間に合わずアウトとなり、反撃の狼煙を挙げることはできず。

 さらに7回には三者連続三振、8回には1死満塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、鬼気迫る投球も報われることなく、勝ち投手の権利は得られないままこの回限りで降板。直後の第4打席も空振り三振に倒れて自らを援護することはできず、10勝目、そして103年ぶりの偉業を逸してしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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