念願の偉業達成は持ち越しとなった。だが、日本の至宝が見せつけた圧巻のパフォーマンスは、大きな反響をもたらしている。
文字通りの熱投だった。現地時間9月19日、本拠地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦に「2番・投手」で先発したロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、8回2失点、今季自己最多タイの10奪三振を記録したのだ。
【動画】MVPを決定づける!? 渾身の三振締めを披露した大谷翔平の快投をチェック
2本の本塁打を被弾し、本人からも「打たれたのがホームランになっているので。そこら辺は前回に続いて反省点かなと思います」とこぼれた。だが、7回に三者連続三振、1死満塁のピンチを迎えた8回には99マイル(約159キロ)を叩き出して見事に無失点と抑え切った投球内容は脱帽するほかになかった。
試合前から大きな注目を集めた1918年のベーブ・ルース以来となる「二桁勝利・二桁本塁打」達成は、またもお預けとなった。しかし、鬼気迫る投球を披露した27歳のサムライに対する周囲の反応は、いずれも称賛ばかりだ。とりわけ巷をにぎわせ続けている「MVP論争」の"結論"を出す者も少なくない。
米放送局『NBC Sports』のD.J.ショート記者は、自身のツイッターで、こう論じた。
「ショウヘイ・オオタニはザック・ウィーラーと同じ奪三振率でありながら、オルソン、ジャッジ、マンシーよりも高いwRC+(1打席あたりの得点の創出度)を維持している。間違いなくAL(ア・リーグ)のMVPだ。そのテーマについて考えすぎる必要はない。彼は異常なユニコーンだ。仮にそうならなければ、今から数年後に人々は史上最も明白な投票を台無しにしたと不思議に感じるはずだ。愚かになるな」
もっとも、現在、MVP争いは熾烈を極めているとされている。史上最年少での三冠王獲得を目指しているブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が好調を維持。大谷との二極化する見方が強まっているからだ。
そうした風潮に反論する私見を語ったショート記者は、「私はブラッディJr.が好きだ」とも語ったうえで、次のようにも投稿している。
「決してブラッディJr.を非難するつもりはない。だが、我々が目の当たりにしているのは一生で一度の出来事かもしれないんだ。たしかにトリプルクラウン(三冠王)も珍しいが、オオタニの今シーズンは本当に唯一無二だ。だから私の決断は簡単なものになっている」
今シーズンも残すところ13試合。エンジェルスの17番には、少なくとも1度は先発登板のチャンスが巡ってくるだろう。そこで103年ぶりの偉業を成し遂げれば、大谷をMVPに推す声はより確固たるものへと変貌していくはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
文字通りの熱投だった。現地時間9月19日、本拠地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦に「2番・投手」で先発したロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、8回2失点、今季自己最多タイの10奪三振を記録したのだ。
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2本の本塁打を被弾し、本人からも「打たれたのがホームランになっているので。そこら辺は前回に続いて反省点かなと思います」とこぼれた。だが、7回に三者連続三振、1死満塁のピンチを迎えた8回には99マイル(約159キロ)を叩き出して見事に無失点と抑え切った投球内容は脱帽するほかになかった。
試合前から大きな注目を集めた1918年のベーブ・ルース以来となる「二桁勝利・二桁本塁打」達成は、またもお預けとなった。しかし、鬼気迫る投球を披露した27歳のサムライに対する周囲の反応は、いずれも称賛ばかりだ。とりわけ巷をにぎわせ続けている「MVP論争」の"結論"を出す者も少なくない。
米放送局『NBC Sports』のD.J.ショート記者は、自身のツイッターで、こう論じた。
「ショウヘイ・オオタニはザック・ウィーラーと同じ奪三振率でありながら、オルソン、ジャッジ、マンシーよりも高いwRC+(1打席あたりの得点の創出度)を維持している。間違いなくAL(ア・リーグ)のMVPだ。そのテーマについて考えすぎる必要はない。彼は異常なユニコーンだ。仮にそうならなければ、今から数年後に人々は史上最も明白な投票を台無しにしたと不思議に感じるはずだ。愚かになるな」
もっとも、現在、MVP争いは熾烈を極めているとされている。史上最年少での三冠王獲得を目指しているブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が好調を維持。大谷との二極化する見方が強まっているからだ。
そうした風潮に反論する私見を語ったショート記者は、「私はブラッディJr.が好きだ」とも語ったうえで、次のようにも投稿している。
「決してブラッディJr.を非難するつもりはない。だが、我々が目の当たりにしているのは一生で一度の出来事かもしれないんだ。たしかにトリプルクラウン(三冠王)も珍しいが、オオタニの今シーズンは本当に唯一無二だ。だから私の決断は簡単なものになっている」
今シーズンも残すところ13試合。エンジェルスの17番には、少なくとも1度は先発登板のチャンスが巡ってくるだろう。そこで103年ぶりの偉業を成し遂げれば、大谷をMVPに推す声はより確固たるものへと変貌していくはずだ。
構成●THE DIGEST編集部
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