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MLB

“歴史的なシーズン”を本塁打で締めた大谷翔平に米記者も「ありがとう」と感嘆!「オオタニに始まり、オオタニに終わった」

THE DIGEST編集部

2021.10.04

偉業の数々を成し遂げた1年を本塁打で締めくくった大谷。その圧巻のパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

偉業の数々を成し遂げた1年を本塁打で締めくくった大谷。その圧巻のパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 二刀流の偉才が、飛躍のシーズンをこれ以上にないかたちで締めくくった。

 現地時間4月1日に始まったメジャーリーグは10月3日、ついにシーズン最終戦を迎えた。開幕から怒涛の快進撃を見せ続けた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、今季ラストゲームを敵地シアトルで終えた。

 文字通り歴史的な活躍を披露した大谷は、「1番・DH」で先発した最終戦でも出色のパフォーマンスを披露した。小さくない輝きを放ったのは、勝たなければ、20年ぶりのポストシーズン進出の可能性が消滅するマリナーズのファンから大ブーイングで迎えられた第1打席だった。

 相手先発左腕タイラー・アンダーソンがカウント1-1から真ん中高めに投じた86.4マイル(約139キロ)のカッターをフルスイング。打球速度181.6キロというスピードで飛び出したボールは、あっという間にライトスタンドに着弾した。
【動画】大谷翔平、最終戦で46号! 圧巻の先頭打者弾で有終の美

 マリナーズとそのファンの夢を打ち砕く一発だ。それを今季最長の11試合連続ノーアーチという状況下で迎えたなかでの最終戦で放ってみせるのは、あっぱれというほかにない千両役者ぶりである。

 その後の3打席はいずれもノーヒット(見逃し三振、敬遠、空振り三振)に終わり、惜しくも夢の本塁打王は、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に2本差で敗れた。
 
 しかし、日本人では松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)となるシーズン100打点を達成した大谷は、イニング数(130.1回)、奪三振(156)、安打(137)、得点(102)も含めた投打5部門で「100」超えを達成。“野球の神様”ベーブ・ルースですら成しえなかった史上初の大記録をやってのけている。

 まさしく有終の美を飾った大谷には、現地記者からも感嘆の声が上がった。かねてから「大谷愛」と公言してきた米放送局『Fox Sports』のベン・バーランダーは、「史上最高のシーズンを完遂した。ありがとう、ショウヘイ・オオタニ」とメッセージを発信。また、MLBの公式サイトでエンジェルスの番記者を務めているレット・ボリンジャーは「今日はとても典型的な日だった。オオタニに始まり、オオタニに終わった」と語り、こう続けた。

「ショウヘイ・オオタニの歴史的で、素晴らしいシーズンを記録するのはとても楽しかった。エンジェルスにとって重要なオフシーズンになる」

 特大のインパクトを残し続けた大谷。その影響力を考えても、2001年のイチロー以来、アジア人2人目のMVP受賞はほぼ間違いないなさそうだが、はたして――。

◆大谷翔平の投打成績まとめ◆

【打撃】
[試合]155
[打数]537
[安打]137
[本塁打]46
[打点]100
[二塁打]26
[三塁打]8
[盗塁]26
[打率].257
[出塁率].372
[長打率].592
[OPS].965

【投手】
[先発]23
[投球回]130.1
[勝利]9
[敗戦]2
[防御率]3.18
[奪三振]156
[与四球]44
[奪三振率]10.77
[与四球率]3.04
[被本塁打率]1.04

構成●THE DIGEST編集部

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