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異次元の「46本塁打&46自責点」。 大谷翔平は“取られた”分だけ“取り返す”!

THE DIGEST編集部

2021.10.05

片方の数字を残すだけでもすごいのに、大谷はシーズンを完走しながらダブル「46」という偉業を成し遂げた。(C)Getty Images

 球史に残る伝説的なシーズンだった。もちろん、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が今シーズンに見せたパフォーマンスのことである。

 メジャー4年目を迎えた大谷は今季、二刀流としてシーズンを完走。開幕2戦目で今季1号を叩き込むと、4月4日のシカゴ・ホワイトソックス戦では「2番・投手」の"リアル二刀流"で先発。初回を無失点に抑えた直後、その裏の打席で豪快なホームランを叩き込んだ。以降は常に本塁打王争いを演じ、9月上旬までトップの座をキープ。最後は失速してタイトル獲得とはならなかったものの、10月3日の最終戦で先頭打者アーチとなる46号に到達し、有終の美を飾った。

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 数々の「史上初」「●年ぶり△人目」という快挙を達成した天才プレーヤーだが、その中でも今季の投打二刀流がいかに"異次元"だったのかを端的に示す数字がある。

 前述の通り、大谷は今季46本塁打を放った。一方で投げては23先発して130.1回、防御率3.18、156奪三振を記録した。そして面白いことに、投手としてついた自責点は何と本塁打数とまったく同じ「46」だったのである。簡単に言えば、大谷は点を取られたら、その分だけホームランを打っていた計算となるわけだ。

 これの"異常さ"は理解できるだろうか。どんなに打撃が優秀な投手でも、当たり前だが普通にプレーしていて自責点と同じだけの本塁打を打つことなど不可能である。そもそもが2ケタ本塁打を超えた投手がルースと大谷しかいないわけで、そのルースにしても、二刀流をこなしていた時の最多本塁打は11本だった(ちなみに、ルースがプレーしていた時代は極端にボールが飛ばない環境で、11本でタイトルを獲得しているのだが)

 挙げれば挙げるほど、探せば探すほど、大谷に関しては衝撃的な数字ばかりが掘り起こされてくる。しかし、この2つの「46」はまた、あまり語れないがとんでもない記録であろう。

構成●THE DIGEST編集部

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