2021年のMLBにおいて二刀流で快進撃を続け、文字通り歴史を作った大谷翔平。そんな偉才が放った46本塁打を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る。
今回はタンパベイ・レイズの右腕タイラー・グラスノーから放った第9号を取り上げる。前日に受けた死球の影響で登板を回避した大谷は、427フィート(約130.1メートル)の“豪快2ラン”を記録する大活躍。その圧倒的な存在感は、相手投手も思わず「とんでもなく大柄に見える」と言ってしまうほどだった。
記事初掲載:2021年5月4日
【画像】2メートル豪腕も驚愕!大谷の鍛え抜かれた肉体をチェック
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まさか日本人、いやアジア人で、これほどメジャーリーグ本塁打王獲得の期待を抱かせた選手が、かつていただろうか。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間5月3日、本拠地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「2番・DH」で先発出場。6回の第3打席にメジャー屈指の豪腕、タイラー・グラスノーから今季9号となる2ラン本塁打を放った。3日の試合を終え、9本塁打は両リーグトップタイ。文字通り“本塁打王”になっている。
打った相手も凄い。この日対戦したグラスノーはここまで6先発して3勝1敗、防御率1.67、奪三振率13.38を記録しているパワーピッチャーだ。”赤ちゃんきりん”のニックネーム通り、身長203センチの高台から、平均97.1マイル(約156キロ)の4シーム、縦に曲がるカーブ、そして今季習得したスライダーで攻めてくる。
実は、グラスノーは大谷のファンを公言している選手だ。試合前日の会見にて、”赤ちゃんきりん”は「パワフルで素晴らしい投手であると同時に、素晴らしい打者。類いまれな才能を持った選手。投げ合うのが楽しみ」と語っていただけでなく、地元紙の取材でも「オオタニは怪物だ。マウンド上であれだけ球をコントロールしながら、打席では手と目の連動性を維持するなんて信じられない。彼の大ファンだよ」とコメントしているのだ。
残念ながら、大谷は2日の試合で右ヒジに死球を受けた影響で登板できず、同世代ファイヤーボーラーの投げ合いは実現しなかった。しかし、打者として両者は相まみえた大谷は、第1打席には快足を飛ばしてセンター前に抜けた当たりを二塁打にする驚異のスピードを披露。2打席目は三振に打ち取られたが、第3打席でグラスノーの新武器スライダーを130メートルの特大弾にするパワーを見せたのだった。
そして、憧れの大谷との初対戦を終えたグラスノーの言葉は、まさに大谷の進化、日本人離れしたフィジカルへの称賛が詰まったものだった。
「本当に印象的だったよ」とグラスノー。「オオタニは身のこなしが本当にすごいね。そして、とてつもなく大柄に見えるよ。僕らは同じサイズ感じゃないかな」と続けた。
もっとも、大谷とグラスノーは公式プロフィールでは、大谷が身長193センチ、体重95キロに対し、グラスノーは203センチ、102キロと一回りほど差がある。この事実を聞かされたグラスノーは信じられないといった表情で、「彼が210(ポンド/95キロ)だって!? そんな馬鹿な。少なくとも240(ポンド/109キロ)はあるよ」と語ったのだった。
実際、大谷が国歌斉唱やダグアウトでチームメイトと並ぶ姿を見ていると、その体格は屈強な他のメジャーリーガーにまったく引けを取らないどころか、誰よりも筋骨隆々としている印象がある。大谷を体格で上回るグラスノーが、マウンドにいても威圧感を感じるほどの肉体だと思ったという事実は、大谷が積み上げてきたトレーニングや不断の努力の現れと言えるだろう。
昨年は44試合で7本塁打に終わったが、今年は26試合で9本とハイペースで一発を量産していることからも、肉体改造の成果や充実ぶりがうかがい知れる。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
今回はタンパベイ・レイズの右腕タイラー・グラスノーから放った第9号を取り上げる。前日に受けた死球の影響で登板を回避した大谷は、427フィート(約130.1メートル)の“豪快2ラン”を記録する大活躍。その圧倒的な存在感は、相手投手も思わず「とんでもなく大柄に見える」と言ってしまうほどだった。
記事初掲載:2021年5月4日
【画像】2メートル豪腕も驚愕!大谷の鍛え抜かれた肉体をチェック
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まさか日本人、いやアジア人で、これほどメジャーリーグ本塁打王獲得の期待を抱かせた選手が、かつていただろうか。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間5月3日、本拠地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「2番・DH」で先発出場。6回の第3打席にメジャー屈指の豪腕、タイラー・グラスノーから今季9号となる2ラン本塁打を放った。3日の試合を終え、9本塁打は両リーグトップタイ。文字通り“本塁打王”になっている。
打った相手も凄い。この日対戦したグラスノーはここまで6先発して3勝1敗、防御率1.67、奪三振率13.38を記録しているパワーピッチャーだ。”赤ちゃんきりん”のニックネーム通り、身長203センチの高台から、平均97.1マイル(約156キロ)の4シーム、縦に曲がるカーブ、そして今季習得したスライダーで攻めてくる。
実は、グラスノーは大谷のファンを公言している選手だ。試合前日の会見にて、”赤ちゃんきりん”は「パワフルで素晴らしい投手であると同時に、素晴らしい打者。類いまれな才能を持った選手。投げ合うのが楽しみ」と語っていただけでなく、地元紙の取材でも「オオタニは怪物だ。マウンド上であれだけ球をコントロールしながら、打席では手と目の連動性を維持するなんて信じられない。彼の大ファンだよ」とコメントしているのだ。
残念ながら、大谷は2日の試合で右ヒジに死球を受けた影響で登板できず、同世代ファイヤーボーラーの投げ合いは実現しなかった。しかし、打者として両者は相まみえた大谷は、第1打席には快足を飛ばしてセンター前に抜けた当たりを二塁打にする驚異のスピードを披露。2打席目は三振に打ち取られたが、第3打席でグラスノーの新武器スライダーを130メートルの特大弾にするパワーを見せたのだった。
そして、憧れの大谷との初対戦を終えたグラスノーの言葉は、まさに大谷の進化、日本人離れしたフィジカルへの称賛が詰まったものだった。
「本当に印象的だったよ」とグラスノー。「オオタニは身のこなしが本当にすごいね。そして、とてつもなく大柄に見えるよ。僕らは同じサイズ感じゃないかな」と続けた。
もっとも、大谷とグラスノーは公式プロフィールでは、大谷が身長193センチ、体重95キロに対し、グラスノーは203センチ、102キロと一回りほど差がある。この事実を聞かされたグラスノーは信じられないといった表情で、「彼が210(ポンド/95キロ)だって!? そんな馬鹿な。少なくとも240(ポンド/109キロ)はあるよ」と語ったのだった。
実際、大谷が国歌斉唱やダグアウトでチームメイトと並ぶ姿を見ていると、その体格は屈強な他のメジャーリーガーにまったく引けを取らないどころか、誰よりも筋骨隆々としている印象がある。大谷を体格で上回るグラスノーが、マウンドにいても威圧感を感じるほどの肉体だと思ったという事実は、大谷が積み上げてきたトレーニングや不断の努力の現れと言えるだろう。
昨年は44試合で7本塁打に終わったが、今年は26試合で9本とハイペースで一発を量産していることからも、肉体改造の成果や充実ぶりがうかがい知れる。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る