プロ野球

西武のドラ1指名・隅田知一郎はどんな選手?最速150キロに6種類の“決め球”。すべてがハイレベルな大学最強左腕

THE DIGEST編集部

2021.10.11

即戦力と目される投手の中でも特に評価が高かった隅田は、争奪戦の末に西武が交渉権を獲得した。写真:滝川敏之

 10月11日に行なわれたドラフト会議で、西日本工業大の隅田知一郎は4球団競合の末、西武が交渉権を獲得した。彼が一体どんな選手なのかを紹介しよう。

【名前】隅田知一郎(すみだ・ちひろ)
【生年月日】1999年8月20日(22歳)
【出身地】長崎県
【身長/体重】177cm/76kg
【守備位置】投手
【投打】左投左打
【経歴】波佐見高→西日本工業大
 
 手元で伸びる最速150キロのストレートに加え、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリッター、そしてツーシームと6種類の変化球すべてを決め球にする大学最強左腕。

 今年は春季リーグ戦であえてスライダーとスプリットを封印して他の球種の精度を高めた結果、大学野球選手権ではブライト健太(中日1位)を擁する強打の上武大打線から14三振を奪って注目を集めた。高校では2年秋に左ヒジを疲労骨折したが、トレーニング方法を変えて球速アップにつなげて夏の甲子園へ出場。脚光を浴びる機会が限定されている大学の地方リーグでも、成長を止めることはなかった。まだ伸びしろも十分あり、特に四球の多さが改善されればさらなる向上も望めそうだ。

 即戦力投手を求める西武が事前に指名を公言していたが、他にも巨人、広島、ヤクルトと実に4球団が1位入札。クジ引きの結果、西武が交渉権を獲得した。

構成●THE DIGEST編集部