いよいよ11月6日から、クライマックスシリーズが始まる。シーズン終盤までもつれたパ・リーグは、25年ぶりの悲願の優勝を果たしたオリックスが2位・ロッテと3位・楽天にいずれも10勝10敗5分。ロッテは楽天戦で15勝9敗1分と大きく勝ち越している。日本シリーズ進出を賭けた戦いを争うオリックス、ロッテ、楽天の攻守両面における強みと弱みを整理しておこう。
■オフェンス:
シーズンで記録した得点だけを見れば、攻撃面でロッテがややアドバンテージを握っているように思える。だが、公式戦中断期間を挟んだ8月以降の1試合平均得点を見ると、3チームはほぼ横並びだ。
【シーズン総得点/後半戦の1試合平均得点】
オリックス 551(3位)/3.39(4位)
ロッテ 584(1位)/3.33(6位)
楽天 532(4位)/3.51(2位)
※( )内はリーグ順位
オリックスはリーグ最多の133本塁打を放ち、タイトルを獲得した杉本裕太郎はロッテ戦で13本(打率.430)と荒稼ぎした。ただ、10月に右手首付近を骨折した吉田正尚の穴は大きく、テーブルセッターに定着した福田周平と宗佑磨も10月は低打率に苦しんだのは気がかかりだ。
チーム打率を見ても、8、9月は2割5分程度だったが、10月は.208と停滞した。シーズン最終盤に合流したばかりのラベロが「秘密兵器」になれば面白い。先日の楽天戦で鮮やかな2ランスクイズを仕掛けたように、競った展開では足技を使う場面もあるかもしれないが、2ケタ盗塁到達者は皆無で、基本的には機動力を駆使するチームではない。
ロッテ打線もシーズン終盤は低調だったが、376長打と107盗塁はリーグ最多。その象徴が、1番打者では12球団最高の出塁率(.367)を残した荻野貴司で、先頭打者本塁打6本のパンチ力と24盗塁でタイトルを獲得した俊足で導火線の役割を担う。
ただし、全体に上位打者への依存度が高く、6~9番がすべて打率.228以下と苦しい。その上、主砲のマーティンは両足の負傷を抱え、9・10月は計101打数17安打、打率.168と不振に陥った。一方、10月に好守で何度もチームを救った岡大海は、楽天戦とオリックス戦でともにOPS1.000以上の大当たりで、引き続きラッキーボーイの役割が期待される。
■オフェンス:
シーズンで記録した得点だけを見れば、攻撃面でロッテがややアドバンテージを握っているように思える。だが、公式戦中断期間を挟んだ8月以降の1試合平均得点を見ると、3チームはほぼ横並びだ。
【シーズン総得点/後半戦の1試合平均得点】
オリックス 551(3位)/3.39(4位)
ロッテ 584(1位)/3.33(6位)
楽天 532(4位)/3.51(2位)
※( )内はリーグ順位
オリックスはリーグ最多の133本塁打を放ち、タイトルを獲得した杉本裕太郎はロッテ戦で13本(打率.430)と荒稼ぎした。ただ、10月に右手首付近を骨折した吉田正尚の穴は大きく、テーブルセッターに定着した福田周平と宗佑磨も10月は低打率に苦しんだのは気がかかりだ。
チーム打率を見ても、8、9月は2割5分程度だったが、10月は.208と停滞した。シーズン最終盤に合流したばかりのラベロが「秘密兵器」になれば面白い。先日の楽天戦で鮮やかな2ランスクイズを仕掛けたように、競った展開では足技を使う場面もあるかもしれないが、2ケタ盗塁到達者は皆無で、基本的には機動力を駆使するチームではない。
ロッテ打線もシーズン終盤は低調だったが、376長打と107盗塁はリーグ最多。その象徴が、1番打者では12球団最高の出塁率(.367)を残した荻野貴司で、先頭打者本塁打6本のパンチ力と24盗塁でタイトルを獲得した俊足で導火線の役割を担う。
ただし、全体に上位打者への依存度が高く、6~9番がすべて打率.228以下と苦しい。その上、主砲のマーティンは両足の負傷を抱え、9・10月は計101打数17安打、打率.168と不振に陥った。一方、10月に好守で何度もチームを救った岡大海は、楽天戦とオリックス戦でともにOPS1.000以上の大当たりで、引き続きラッキーボーイの役割が期待される。