シンシナティ・レッズの秋山翔吾が12月18日、地元・神奈川県横須賀市で2年ぶりとなる野球教室を開催した。
今年の会場は「練習したというより、草野球をやっていたことが多かった」という大津公園。秋山自身が子供の頃、駆け回っていた場所に、地元チームの小学生約60名が集合。埼玉西武ライオンズレディース所属の山﨑まり、六角彩子、阪神タイガースWomen所属の浅野桜子ら女子野球3選手も講師として参加した。
一塁を駆け抜ける際にベースの右側を踏むベースランニング、必ずステップを踏んで相手に送球するキャッチボール、そして、軸足でしっかり回転し、遠くへ飛ばすことを意識したロングティーなど、それぞれのメニューで基本的な動作をレクチャー。子供たちもメジャーリーガーの言葉にしっかり耳を傾け、実践していた。
「やはり野球をやっている子供たちが集まってくれるのは、僕としても嬉しいこと。すごく元気があって、僕らも楽しくやれたので、すごく良い時間だったと思います」
ひと通りのメニューが終わったところで、同じ横須賀市出身の小泉進次郎衆議院議員が登場。秋山と3年ぶりの対決が実現し、結果はセカンドフライ。小泉氏に軍配が上がった。
「もがいて悩みながらも、必死にメジャーの壁を乗り越えようとする。その姿が励みになっていますし、私も頑張ろうとそういう気持ちになります。(来年は)彼らしく楽しんでやって欲しい。大谷(翔平)選手が野球少年のように楽しそうにプレーしていますが、秋山選手にも、秋山選手らしい表現でいいので、生き生きとプレーしている姿を見たいですね」
【動画】「ショーーーゴーーー!」秋山の超絶ファインプレーに実況も味方も大興奮!
野球を楽しむ。誰しも少年時代はそうだっただろう。しかし、プロに入って主力選手となり、責任が増えていく中で、純粋に楽しむことは難しくなっていく。西武時代の秋山は、試合であまり感情を表に出すことは少なかった。
しかし、海を渡って2年。メジャーでプレーしていく中で、意識の変化があった。
「今までは、感情を抑えなきゃというところまで抑制はしていなかったのですが、(西武時代は)若い選手たちとやっていたので『このプレーで喜ぶのを見せてもいいのか、見せたくはないな』っていうのはありました」
「でも、今はそうではないですし、周りの選手たちは感情表現が豊かなので、そこで『このプレー普通でしょ』って感じだと、チームに入っていけない。いいプレーをした時には感情を出してもいいのかなと、そういう考え方になっていますね」
今季の秋山は好守備を見せた後、表情や仕草でアピールする機会が多くなった。しかし、心の底から楽しめるようになるために必要なのはやはり打撃での結果。そのことは、秋山本人が一番認識している。
「しっかり結果を求められているし、出さなければ先はないという覚悟はあります。(バッティングは)変えないといけないというより、変わらなければ終わってしまう。2年間いろんなことをやってダメだったので、今までやらなかったようなこともやっていきたいし、中途半端で終わりたくない。自分がどういうバッティングをしたいかっていうイメージは持ちながらこのオフを過ごして、来シーズンを迎えたいと思います」
横須賀が産んだ安打製造機が、勝負のメジャー3年目を迎える。心から楽しめるシーズンにするため、オフは自らを磨き上げる。
取材・文●岩国誠
今年の会場は「練習したというより、草野球をやっていたことが多かった」という大津公園。秋山自身が子供の頃、駆け回っていた場所に、地元チームの小学生約60名が集合。埼玉西武ライオンズレディース所属の山﨑まり、六角彩子、阪神タイガースWomen所属の浅野桜子ら女子野球3選手も講師として参加した。
一塁を駆け抜ける際にベースの右側を踏むベースランニング、必ずステップを踏んで相手に送球するキャッチボール、そして、軸足でしっかり回転し、遠くへ飛ばすことを意識したロングティーなど、それぞれのメニューで基本的な動作をレクチャー。子供たちもメジャーリーガーの言葉にしっかり耳を傾け、実践していた。
「やはり野球をやっている子供たちが集まってくれるのは、僕としても嬉しいこと。すごく元気があって、僕らも楽しくやれたので、すごく良い時間だったと思います」
ひと通りのメニューが終わったところで、同じ横須賀市出身の小泉進次郎衆議院議員が登場。秋山と3年ぶりの対決が実現し、結果はセカンドフライ。小泉氏に軍配が上がった。
「もがいて悩みながらも、必死にメジャーの壁を乗り越えようとする。その姿が励みになっていますし、私も頑張ろうとそういう気持ちになります。(来年は)彼らしく楽しんでやって欲しい。大谷(翔平)選手が野球少年のように楽しそうにプレーしていますが、秋山選手にも、秋山選手らしい表現でいいので、生き生きとプレーしている姿を見たいですね」
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野球を楽しむ。誰しも少年時代はそうだっただろう。しかし、プロに入って主力選手となり、責任が増えていく中で、純粋に楽しむことは難しくなっていく。西武時代の秋山は、試合であまり感情を表に出すことは少なかった。
しかし、海を渡って2年。メジャーでプレーしていく中で、意識の変化があった。
「今までは、感情を抑えなきゃというところまで抑制はしていなかったのですが、(西武時代は)若い選手たちとやっていたので『このプレーで喜ぶのを見せてもいいのか、見せたくはないな』っていうのはありました」
「でも、今はそうではないですし、周りの選手たちは感情表現が豊かなので、そこで『このプレー普通でしょ』って感じだと、チームに入っていけない。いいプレーをした時には感情を出してもいいのかなと、そういう考え方になっていますね」
今季の秋山は好守備を見せた後、表情や仕草でアピールする機会が多くなった。しかし、心の底から楽しめるようになるために必要なのはやはり打撃での結果。そのことは、秋山本人が一番認識している。
「しっかり結果を求められているし、出さなければ先はないという覚悟はあります。(バッティングは)変えないといけないというより、変わらなければ終わってしまう。2年間いろんなことをやってダメだったので、今までやらなかったようなこともやっていきたいし、中途半端で終わりたくない。自分がどういうバッティングをしたいかっていうイメージは持ちながらこのオフを過ごして、来シーズンを迎えたいと思います」
横須賀が産んだ安打製造機が、勝負のメジャー3年目を迎える。心から楽しめるシーズンにするため、オフは自らを磨き上げる。
取材・文●岩国誠