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MLB

二刀流・大谷の衝撃的な活躍、球界を激震させた不正投球問題――2021年MLB5大ニュース!<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2021.12.30

大谷の活躍や不正投球問題、ブレーブスの世界一、「2人のジュニア」の躍動など、2021年のMLBも多くの話題に彩られた。(C)Getty Images

大谷の活躍や不正投球問題、ブレーブスの世界一、「2人のジュニア」の躍動など、2021年のMLBも多くの話題に彩られた。(C)Getty Images

●1位
大谷翔平が二刀流で大活躍
日本人2人目のMVPを受賞
 今季の大谷翔平の活躍は、競技の枠を飛び越え、日本人アスリートが成し遂げた史上最高のパフォーマンスだったと言えるのではないか。DHを解除しての“リアル二刀流”に始まり、オールスターではホームラン・ダービー出場に加えて本戦の先発マウンドも経験。ベーブ・ルース以来誰も成し得なかった、いや誰も挑戦しようとすら思わなかった二刀流を完全な形で成功させた。

 最終的には46本塁打&9勝。2ケタ本塁打&2ケタ勝利は惜しくも逃したが、文句なしでMVPを受賞した。本誌2020年1月号の座談会で、「マンガのような活躍を期待したい」という声が出た。同じ思いを多くのファンが抱いていたはずだが、実際に「マンガ以上」の活躍を見せてくれたのだから、脱帽するしかない。

【PHOTO】“歴史的なシーズン”をホームランで締め括る!二刀流で大躍進を遂げた大谷翔平の2021年を厳選!

●2位
「不正投球問題」に球界が激震
MLB気候も取り締まりを強化
 6月、『スポーツ・イラストレイテッド』誌電子版に掲載された記事に球界が揺れた。それは、強力な粘着物質を使った「不正投球」が蔓延していることを告発するもので、ゲリット・コール(ヤンキース)やトレバー・バウアー(ドジャース)ら有力投手にも「容疑」がかかるなど、事態は各所に波及した。

 
 ボールに異物をつけて投げることは以前から事実上黙認されてきたが、近年はより粘着性の強い物質を使ってスピンレートを上げる投手が続出していた。それに伴う三振率の上昇が異常なペースとなっていたこともあり、MLB機構も本格的な規制強化に乗り出した。その後、MLB全体で三振率は低下し、本塁打は増加。ただ、本当の効果を見定めるにはまだ時間がかかるかもしれない。

●3位
ブレーブスが26年ぶりの
ワールドチャンピオンに
 4月、アトランタ市民は大きなショックを受けた。ジョージア州でマイノリティの投票権を妨げる恐れのある法律が成立したことを受け、MLBがオールスターの開催地をアトランタから急きょ変更したのだ。

 しかし、それから7ヵ月後、街は歓喜に湧いた。地元ブレーブスがアストロズを撃破し、実に26年ぶりとなる世界一を達成。前半戦は停滞していたが、7月にホーヘイ・ソレーア、エディ・ロザリオら4人の外野手をトレードで途中補強したことをきっかけに上昇気流に乗り、ポストシーズンでも強敵を次々に破って頂点に立った。40年以上にわたるマイナー指導歴を持つブライアン・スニッカー監督の長年の苦労が報われた点も、大きな感動を呼んだ。
 

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