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MLB

「8年前の再現」へ。“崖っぷち”・秋山翔吾が取り組む「3つのイメチェン」

岩国誠

2022.01.15

今季契約最終年を迎える秋山。「チーム秋山」でのぞかせた、反攻を期すための“チェンジ”とは? 写真:岩国誠

今季契約最終年を迎える秋山。「チーム秋山」でのぞかせた、反攻を期すための“チェンジ”とは? 写真:岩国誠

 シンシナティ・レッズの秋山翔吾が1月14日、静岡県下田市で行っている自主トレを公開した。2018年から数えて5年目を数える「チーム秋山」の下田自主トレ。今年はソフトバンク・上林誠治、阪神・板山祐太郎、ライオンズレディース・山﨑まり、BC群馬の新山進也&茂木丈汰、アメイジング・笹川萌が参加。ランニング、ノック、打撃練習など約4時間、みっちり汗を流した。

「この2年でダメだったというのは、見ていれば分かること。こういう選手だというイメージを、チームの人が持っていると思うので、それをひっくり返していかないといけない。半端なシーズンじゃないと思っています」
 
 メジャー2年目を迎えた昨季は、2度の故障もあって出場は88試合にとどまり、打率.204、本塁打は2年連続でゼロ。持ち味の外野守備では時折ファインプレーを見せていたものの、日本が誇る安打製造機は打撃で存在感を示すことはできなかった。  

 勝負の3年目、秋山はこれまでのイメージを払拭するため、今季目指すのは『強い打球を遠くへ飛ばすバッティング』。そのために、これまで自らの打撃を支えてきたものを大きく変えることを決断し、今回の下田自主トレでは、その道を模索している。

【動画】「ショーーーゴーーー!」秋山の超絶ファインプレーに実況も味方も大興奮!
 
 まずはバット。プロ入り直後から使ってきた「バットの芯から根本に近い部分に重心にあるタイプ」から、強い打球を遠くへ飛ばすために「バットの先端近くに重心があるタイプ」へモデルチェンジ。遠心力が働くことにより、バットのヘッドが利く代わりに、今までのバットより操作が難しくなるが、操りきることができれば、強い打球を飛ばすことができる代物だ。

「これまではバットの形状は常に同じで、身体のコンディション、相手ピッチャーによって、自分が準備して対応するという形でやってきました。それで結果が出なかったことがすべてでした」

 アドバイザリー契約を結んでいるSSK社の担当者によると、新たなパートナー探しは昨年オフから始まった。帰国後、同社にあった40種類ほどのモデルを1本づつ素振りし、感触を確かめ3本を選択。そして現在は、さらに2種類まで絞り込んだ。

「ある意味、2年続けて同じ失敗をしてしまったわけで、3回目もやってしまうわけにはいかない。そういう意味では変えなきゃいけないところまできた。もっと早い段階で気づけたらよかったのですが、シーズン中に変えるという判断にはならなかったんです。

 やはり自分がいいと思うまで、ちゃんと練習して、自分に馴染ませて、シーズンに持っていける期間が欲しかった。今より悪くなる可能性もありますが、いい結果につながるように、練習していくしかないと思っています」
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