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プロ野球

「父超えを目指して」逆輸入スラッガー・大塚虎之介が茨城アストロプラネッツに入団。独立リーグから始まる新たなドラマ

THE DIGEST編集部

2022.02.02

虎之介は「茨城アストロプラネッツからドラフト指名されるよう頑張ります!」と意気込みを語った。写真:岩国誠

虎之介は「茨城アストロプラネッツからドラフト指名されるよう頑張ります!」と意気込みを語った。写真:岩国誠

 日本ではほとんど無名だった155キロ右腕・松田康甫のMLBロサンゼルス・ドジャース入り。1月中旬、突然球界に舞い降りた明るい話題は、野球ファンの心を大いに踊らせた。

 その松田をMLBへ送り出したのが独立リーグ・茨城アストロプラネッツだ。『茨城から世界へ』を掲げる異色の球団が1月30日、茨城県笠間市で新入団選手発表イベントを開催。茨城から新たな高みを目指す20名の選手たちが集結し、集まったファンの前で初お披露目を行なった。

 壇上で挨拶に立ったのは茨城球団・色川冬馬GM。松田のドジャース入りに尽力した人物は、新入団選手たちへ、こんな言葉を送った。

「間違いなく次のステージに上がれる存在、逸材であるというところは、自信を持って言えるメンバーが揃っております。選手たちには常に話していますが、独立リーグのこの仕組みは、野球界の中で、彼らの人生のゴールではない。それを前提に彼ら一人ひとりが、1シーズンでしっかりと次のステージをつかんでもらいたい」
 
 高卒から社会人、独立リーグなど集まった原石たちの経歴も様々。その中には、今年から中日ドラゴンズの一軍投手コーチに就任した大塚晶文氏の息子・大塚虎之介の姿もあった。

 虎之介が6歳の時、父・晶文氏がサンディエゴ・パドレスに移籍。それに伴い、生活の拠点はアメリカに。そのまま進学し、高校、大学では俊足巧打の外野手としてプレー。残念ながら指名には至らなかったものの、大学3年時には、MLBのドラフト候補にも名前が挙がっていた。

 そんな、虎之介が茨城入りすることになったのは、昨年受けたNPBのプロテストがきっかけだった。

「昨年9月から日本に戻ってきて、NPB何球団かのプロテストを受けました。その中で巨人のテストのとき、(当時茨城所属の)大橋選手、山中選手と一緒にプレーすることになり、色川GMと松坂監督とお会いしました。それで、いろいろ話をする中で『ちょっとアメリカに似ている環境だな』って。ずっとアメリカでプレーしていたので『こういう環境でスタートした方が僕にとってはいいかな』と思いました」
 

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