二刀流で一大フィーバーを巻き起こしたサムライは、ついには球界をも変えさせた(!?)。
現地時間3月22日、日刊紙『New York Post』をはじめとする複数の米メディアは、MLBと選手会が、今季から両リーグで導入されるDH制において、DHを使わずに試合に出場した投手が降板後もプレーを継続できる新ルールを設けると暫定合意したと一斉に報じた。
【動画】記者も唸った奪三振ショー! 大谷翔平の2022年初登板で見せた快投シーンをチェック
「ショウヘイ・オオタニルール」。そう言っても過言ではないだろう。同ルールは、昨夏のMLBオールスターで、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が投打で出場するために初めて適用されていたものだが、今季は公式戦でも正式なルールとして取り入れられる。
では、実際にはどんな効果があるのか。これまで大谷は、降板後は外野守備に就くなどして打席に立っていた。それが今後はDHとして最後まで試合に出場できるのだ。そうなれば、怪我のリスクも減るうえに、打席数が増えるのは確実。昨季に逃した本塁打王のタイトルやチームのポストシーズン進出へも追い風となる。
もっとも、正式に決定するのは、来週に行なわれる30球団のオーナーたちによる投票結果次第ではある。しかし、『New York Post』は「二刀流プレーヤーを生み出す流れを促進させる意味でも、過半数以上の投票はあると予想される」と、新ルールが可決される見込みであるとすっぱ抜いている。
投打で異彩を放った背番号17をより活かせるようになる。これは8年ぶりの地区優勝を狙うエンジェルスにとって、待望の知らせでもある。ジョー・マッドン監督は、同日に行なわれた地元放送局『Bally Sports West』の取材で、「素晴らしいニュースだね」と喜んだ。
「このルールを一貫して使えるのは、ショウヘイだけかもしれないと議論になるだろう。だけど、我々の立場からすれば、彼がやってきたことを見ているから当然だと言える。彼は真の二刀流選手だからそれは理に適っているし、彼の魅力のひとつでもある」
これまでDH制のなかったナショナル・リーグ独自の野球はできなくなる。それについては「寂しくなる」と本音ものぞかせたマッドン監督だが、「まだ、分析は必要だが、いろいろな見方ができるようになると思う」と、自身のプランも語った。
「私の見解では、ショウヘイが5、6回まで投手としてプレーする可能性があるとわかっていれば、試合のプランや策を立てやすくなる」
米球界に新たに加わりそうな「ショウヘイ・オオタニルール」は、はたしていかなる効果をもたらすのか。実際に導入された際の行く末は興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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「ショウヘイ・オオタニルール」。そう言っても過言ではないだろう。同ルールは、昨夏のMLBオールスターで、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が投打で出場するために初めて適用されていたものだが、今季は公式戦でも正式なルールとして取り入れられる。
では、実際にはどんな効果があるのか。これまで大谷は、降板後は外野守備に就くなどして打席に立っていた。それが今後はDHとして最後まで試合に出場できるのだ。そうなれば、怪我のリスクも減るうえに、打席数が増えるのは確実。昨季に逃した本塁打王のタイトルやチームのポストシーズン進出へも追い風となる。
もっとも、正式に決定するのは、来週に行なわれる30球団のオーナーたちによる投票結果次第ではある。しかし、『New York Post』は「二刀流プレーヤーを生み出す流れを促進させる意味でも、過半数以上の投票はあると予想される」と、新ルールが可決される見込みであるとすっぱ抜いている。
投打で異彩を放った背番号17をより活かせるようになる。これは8年ぶりの地区優勝を狙うエンジェルスにとって、待望の知らせでもある。ジョー・マッドン監督は、同日に行なわれた地元放送局『Bally Sports West』の取材で、「素晴らしいニュースだね」と喜んだ。
「このルールを一貫して使えるのは、ショウヘイだけかもしれないと議論になるだろう。だけど、我々の立場からすれば、彼がやってきたことを見ているから当然だと言える。彼は真の二刀流選手だからそれは理に適っているし、彼の魅力のひとつでもある」
これまでDH制のなかったナショナル・リーグ独自の野球はできなくなる。それについては「寂しくなる」と本音ものぞかせたマッドン監督だが、「まだ、分析は必要だが、いろいろな見方ができるようになると思う」と、自身のプランも語った。
「私の見解では、ショウヘイが5、6回まで投手としてプレーする可能性があるとわかっていれば、試合のプランや策を立てやすくなる」
米球界に新たに加わりそうな「ショウヘイ・オオタニルール」は、はたしていかなる効果をもたらすのか。実際に導入された際の行く末は興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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