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大谷翔平、盗塁で好機演出も直近5試合で7三振に「ああ、クソ!」と苛立ち。エンジェルスはトラウト2発も逆転負け

THE DIGEST編集部

2022.04.24

またしてもヒットを打てなかった大谷。しかし、出塁するやいなや盗塁を成功させ、得点機を演出した。(C)Getty Images

 現地時間4月23日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたボルティモア・オリオールズ戦に「1番・DH」で先発出場。3打数無安打(1四球)という内容に終わった。

 前日に4打数ノーヒット、それも3三振と完璧に抑え込まれてしまった大谷は、この日も思ったようなバッティングをさせてもらえない。相手先発は右腕のスペンサー・ワトキンズだったのだが、第1打席は当たり損ねのピッチャーゴロに打ち取られてしまう。

 試合は初回に2点を先行したオリオールズに対し、エンジェルスもその裏にマイク・トラウトの一発で1点差に詰め寄る。そんな攻防戦のなかで、2回裏に早くも大谷は2打席目を迎える。だが、1死一、二塁という好機での打席は、外角高めに入った93.3マイル(約150.1キロ)の4シームを弾き返すも、サードライナーに。この鋭い当たりを見て飛び出していたセカンドランナーもフォースアウトとなって、最悪のダブルプレーに終わった。

 5回の第3打席も背番号17は徹底した外角攻めに苦戦する。加えて緩急をつけられたワトキンズの投球に完全にタイミングを狂わされると、最後は88.3マイル(約142.1キロ)のスライダーを振らされて空振り三振となった。

 8打数ノーヒットとなった大谷を尻目にエンジェルスは、主砲が奮発する。5回裏にトラウトがこの日2本目となるソロホームランを放ってオリオールズに追いついたのだ。

 これで主導権を取り戻したエンジェルスは、続く6回裏にブランドン・マーシュの2ランホームランで一気に逆転。しかし、オリオールズもすぐさま反撃に転じ、7回表に相手の中継ぎ陣を捕まえて一挙に3点を奪取。ふたたび勝ち越しに成功する。

 もつれ込む終盤戦で大谷も見せ場を作る。7回裏の第4打席に四球で出塁すると、今季3つ目の盗塁を成功させて得点機を演出。チームはこれを活かせなかったものの、リードオフマンとしての役割を担ったのである。

 9回裏にこの日5度目の打席に立った大谷だが、相手クローザーのホルヘ・ロペスに空振り三振に切って取られてしまう。直近5試合で7個目の三振には、思わず「ああ、クソ」と苛立ちを露わにしていた。

 なお、エンジェルスはオリオールズに逃げ切られて、4対5で逆転負け。大黒柱であるトラウトの2本のアーチで呼び込んだ流れを活かしきれずに連敗を喫した。

 注目の大谷は盗塁こそ成功させたが、4打席でノーヒットに終わった。打率.210、OPS.672と低迷しており、開幕から15試合連続出場と休みなくプレーし続けてきた影響が出ている感が否めない。今月16日のテキサス・レンジャーズ戦以来となるアーチが待たれるが……。

構成●THE DIGEST編集部

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