MLB

日米で『審判の名前』がトレンド入り。白井球審に勝る(?)“最悪の審判”エンジェル・ヘルナンデスがまたも炎上

THE DIGEST編集部

2022.04.26

シュワーバー(左)もついに許せず怒り心頭。両軍を怒らせた審判ヘルナンデス(右)とは何者?(C)Getty Images

「名前を覚えられないことが名審判」――審判員の中にはこうした格言があるという。審判の名前が選手に先んじて表に出るということは、いわくつきの判定をしてしまったケースが多く、つまり試合をスムースに、ミスなく進行できる審判は、決して目立つことはないけれども、逆に言えば優秀とも言えるわけだ。

 そして、これと逆行するように、日米で同じようなタイミングで審判の名前が大いに世間を賑わすことになった。白井一行氏とエンジェル・ヘルナンデス氏である。

 白井球審は4月24日に行われたオリックス対ロッテ戦、ロッテの先発・佐々木朗希が自身の判定に不服そうな表情を見せ本塁方向へ歩み寄ったのを見ると、やや怒りを浮かべたような表情でマウンドへ詰め寄ったのだ。新人捕手の松川虎生が二人の間に入るようにして同球審をなだめ、事態は沈静化。事なきを得たが、試合後に理由について述べなかったこともあって批判が殺到。ツイッターのトレンドにも彼の名前がさまざまな形で上がることになった。
 
 そしてこの翌日、日本時間25日に行われたフィラデルフィア・フィリーズ対ミルウォーキー・ブルワーズ戦でも球審を務めたヘルナンデス氏の名前が、ツイッターの全米トレンド1位になる大炎上となったのだ。

【動画】誤審だらけシュワーバーもぶち切れ! ミスジャッジがこれだ

 もっとも彼の場合、こうした炎上は"日常茶飯事"のことではある。なにせ、『ESPN』の調査で選手が最も嫌いな審判に選ばれ、各種媒体で「ワースト・アンパイア」のありがたくない称号を授かるほどなのだから。

 球審ヘルナンデスのジャッジは、よく言えば両軍とも平等に被害を被っているのが特徴だ。とにかくストライクゾーンが安定せず、「どこに目がついてるんだ」と広すぎることを批判されることもあれば、ゾーンに入っている球をボールと判定することもしばしば。ニューヨーク・ヤンキースに在籍していた田中将大も、2019年のある試合では逆球ではあるがど真ん中をボール判定され、直後に被弾するといった一件もあった。

【関連記事】ダルビッシュ有、佐々木朗希に詰め寄った白井球審を擁護! SNSで「審判の立場も考えた方がいい気がします」と持論

【関連記事】「結果が変わっていたかもしれない」大谷翔平が苛立った"不可解判定"に米記者は疑念!「いい加減にしてくれ!」

【関連記事】思わず「クソッ」と苛立ち! 大谷翔平が三振に追い込まれた"ストライク判定"が物議「ショウヘイは窮地に立たされた」

【関連記事】「明らかに判定が完璧ではない」鈴木誠也が三振にさせられた"ストライク判定"が物議! 地元メディアは「なんて戦略だ」と皮肉
NEXT
PAGE
ストライク“正当率”は平均を下回る85%、見逃し三振はいずれもボール…