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CY賞獲得待望論も沸騰! 大谷翔平の貫禄投球に往年の名リリーバーが太鼓判「オオタニは一握りの投手の領域にある」

THE DIGEST編集部

2022.05.07

シャーザー(左)やバーランダー(右)のようなレジェンドと比較された大谷(中央)。その投球には往年の名投手からも熱視線が注がれている。(C)Getty Images

シャーザー(左)やバーランダー(右)のようなレジェンドと比較された大谷(中央)。その投球には往年の名投手からも熱視線が注がれている。(C)Getty Images

「ショウヘイがやっていることを当然のことだと思わないでほしい」

 ロサンゼルス・エンジェルスのジョー・マッドン監督は、現地時間5月5日に行なわれたボストン・レッドソックス戦で、投打で異彩を放った大谷翔平の活躍をそう評した。あらゆる選手たちを育て上げてきた百戦錬磨の名将をしてここまで言わせるほど、図抜けたパフォーマンスだった。

 とりわけピッチングは圧巻の一語。最終的に7回(99球)を投げ、被安打6で、無失点。さらに無四球11奪三振とレッドソックス打線を全く寄せ付けなかったのだ。もっとも当人は「2ストライク後のヒットも多かった」と自画自賛はしなかったが、全投球100球以下の投手がストライクを80球以上記録したのは、トラッキングが始まった1988年以降では、マックス・シャーザー(2018年6月5日)とバートロ・コローン(2005年5月29日)に続く史上3人目の偉業だった。

 抜群の制球力と終盤まで落ちない球威で、レッドソックスの強力打者たちをねじ伏せた大谷。投手として真価を発揮した27歳は、メジャーのレジェンドをも唸らせる。MLBの公式ネットワーク番組『MLB Tonight』に出演した元ミルウォーキー・ブルワーズのダン・プリーサック氏は、「彼に対する疑いなんて一切ないよ」と絶賛した。

「オオタニは、現代のピッチャーだったら、ジェイコブ・デグロム、マックス・シャーザー、クレイトン・カーショウ、ジャスティン・バーランダーという一握りの投手たちの領域ある。ただのボールを投げるわけじゃない。彼はエリート級のボールの持ち主なんだ」
【動画】ピンチで吠えた! 大谷翔平がレッドソックス打線を気迫で抑えた奪三振シーン

 プリーサック氏も“エリート級”と言える名投手だった。90年代に全盛期を迎えた現役時代には、中継ぎとしてメジャー通算1064登板して158セーブをマーク。オールスターには3度も出場した。

 そんな名リリーバーから見ても大谷は「異次元なのだ」という。

「もしも、オオタニがバットを置いて、バッティングに時間を割かないと決断したなら、彼は正真正銘のサイ・ヤング賞候補になる」

「レッドソックスは苦しんだが、それはオオタニが投手として別格だからだ。もし、エンジェルスがポストシーズンに進出したら、どのチームにも勝てるだろう。優秀な彼がいるからね。デグロム、(ゲリット・)コール、バーランダーと同格で、球界屈指のピッチャーだよ」

 メジャー最高の投手に与えられるサイ・ヤング賞。その栄冠を手にできれば、ベーブ・ルースも凌駕する唯一無二の二刀流スターとなるが、はたしてどうなるか。プリーサック氏の熱き言葉を聞く限り、期待せずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部
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