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グリーンモンスターを“破壊”した大谷翔平。驚愕の猛打に元ロッテ監督バレンタイン氏らも熱狂!「説明は不要でしょう」

THE DIGEST編集部

2022.05.06

鮮やかにレフトに速球を弾き返した大谷。彼が飛ばした一打は、グリーンモンスターを“破壊”した。(C)Getty Images

鮮やかにレフトに速球を弾き返した大谷。彼が飛ばした一打は、グリーンモンスターを“破壊”した。(C)Getty Images

 力強い速球を一振りで打ち砕いた。現地時間5月5日、敵地で行われたボストン・レッドソックス戦に「3番・投手兼DH」で先発出場したロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平のバッティングだ。
【動画】一振りで175キロのグリーンモンスター直撃ヒット! 大谷翔平の脅威の打撃シーン

 球界最古の球場のひとつで、過去には元祖二刀流にして“野球の神様”ベーブ・ルースが躍動した地。そんな二刀流の聖地とも言うべきフェンウェイ・パークで、初先発を果たした当代屈指の天才は、投げては7回6安打無失点、無四球11奪三振を記録した。一方でバッティングでも驚異的なポテンシャルを見せつけた。

 その力が顕著に表れたのは、ゲームの終盤だ。8回無死満塁という絶好機で4度目の打席に立った大谷は、対峙した右腕タナー・ハウクが投じた初球、95.1マイル(約153キロ)の4シームを逆らわずに弾き返す。109.2マイル(約175.7キロ)で打ち出され、レフト方向へと飛んだ打球はあっという間に距離を伸ばしていき、フェンウェイ・パークの名物であるレフトにそびえる“グリーンモンスター”に直撃するタイムリーヒットとなった。

 あまりの当たりの強さから、スコアボードに掲示された自身の背番号「17」のボードが落下する事態となった。そんな文字通り“衝撃的”な一打には「オオタニが何世代もいなかった選手なんだと改めて思い知らされた」(米メディア『FOR THE WIN』)という反響が相次いだ。

 グリーンモンスターの一部を打ち砕いたヒットには、地元メディアの識者も目を丸くする。エンジェルスの地元放送局『Bally Sports West』の実況を務めたマット・バーガシアン氏は、試合後に次のように解説した。

「グリーンモンスターへのレーザービームは本当に特別な光景でした。彼があまりに強い打球を打ったせいで、スコアボードの看板が落ちてしまったんです。打球速度や角度みたいにスタットキャストのデータはいくらでも紹介できますが、ボールを強く打って、自分の背番号の看板を打ち落としたというだけで、説明は不要でしょう」

 これに「特別なアスリートは、特別なことができるんだ」と呼応したのは、同局で解説者を務めている元千葉ロッテ監督のボビー・バレンタイン氏だ。かつてレッドソックスの指揮官も歴任した名将は、こう説いた。

「今日のオオタニは本当に大活躍だった。彼が他にやったこととしては20連戦の13戦目でプルペンに休養日を与え、マイク・トラウトも休みを取らせて家に帰らせた。まさに理想的な結果だ」

 グリーンモンスターを襲った打球を見る限り、打撃の状態も上向きつつあるように見える大谷。本拠地に戻る5月6日(現地時間)からのワシントン・ナショナルズとの3連戦では、6試合ぶりの一発に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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