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エンジェルス投手陣が“急成長”!? 早くも今季の完封試合が昨年超えの「5」。プレーオフ進出確率は67.2%に上昇<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.05.07

今季からエンジェルスに加わった新戦力がそれぞれ躍動。課題の投手陣が整備されて、プレーオフ進出にも期待がかかる。(C)Getty Images

今季からエンジェルスに加わった新戦力がそれぞれ躍動。課題の投手陣が整備されて、プレーオフ進出にも期待がかかる。(C)Getty Images

 たった一年でチームはこうも変わることができるのか。

 エンジェルスは現地5月6日、本拠地エンジェル・スタジアムで行われたナショナルズ戦に3対0で勝利。今季成績を18勝10敗とし、ア・リーグ西地区首位をキープしている。

 下馬評がそれほど高くなかった中での健闘。その原動力となっているのが、昨年までチームの弱点とされ続けてきた投手陣だ。先発陣の防御率3.36はリーグ5位、救援陣も8位の3.48。トータルでは3.41で5位に位置している。昨年は先発防御率が10位の4.78、救援は14位の4.57だったことを思えば、まだシーズン序盤とはいえ“別のチーム”と言っていいほどの変わりようだ。

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 実際、その陣容はガラリと変わっている。エース・大谷翔平は昨年と同様だが、オフに複数の投手を獲得。先発にはノア・シンダーガード、マイケル・ローレンゼンを加え、ブルペンにも複数年契約で左腕アーロン・ループ、ライアン・テペラらを加えた。ただ、シンダーガードは故障明け、ローレンゼンは先発としては未知数、ループたちも昨季が出来すぎ……と開幕前は新戦力の活躍を不安視する声も少なくなかった。

 ところが、この4人の新戦力がここまで揃って好投を続けている。
●シンダーガード 4先発2勝1敗、防御率2.63
●ローレンゼン 4先発3勝1敗、防御率3.04
●ループ 12登板7ホールド、防御率1.42
●テペラ 12登板7ホールド、防御率1.38

 さらに、昨年も開花の兆しを見せつつあった、先発左腕のパトリック・サンドバルも4先発で防御率1.29と独り立ちし、完全にノーマークだったオリバー・オルテガがブルペンで躍動するなど、投手陣全体の層が一気に厚くなったのだ。
 
 6日のナショナルズ戦を終えた時点で、今季の完封試合数は「5」に到達。2019年と20年は2回、昨年も年間で4回だったから、早くも過去の投手陣を超えた恰好だ。一方の打線も、大谷、アンソニー・レンドーンが調子を取り戻せない中でテイラー・ウォードが覚醒、マイク・トラウトが復帰したことで、得点数リーグ1位、OPS2位としっかり援護できている。

 こうして投打がうまくかみ合ったことで、『FanGraphs』によるエンジェルスのプレーオフ進出確率は開幕前の44.7%から67.2%まで一気にジャンプアップ。上昇率22.5%増は全30球団トップで、それだけ“予想外”の快進撃を見せていることになる。

 2014年を最後にプレーオフから遠ざかっているエンジェルス。大谷が加入したことで、チームを応援するようになった日本のファンも増えたはずだが、果たして今季こそ大谷が、そしてトラウトが大舞台でプレーする姿を見ることはできるのだろうか。そのカギを握るのはやはり投手陣。今後も好調をキープできるか注目だ。

構成●SLUGGER編集部
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