5月を迎え、日々盛り上がりを見せる米メジャーリーグ。今季よりシカゴ・カブスでプレーする鈴木誠也の調子がおかしい。開幕直後から連日のように繰り出していた鮮やかなバッティングが一転、鳴りを潜めているのだ。
ここまでスタメンでの出場は続けているものの、直近6試合で安打はわずかに1本。また、三振数の多さも目に付く。4月25日のピッツバーグ・パイレーツ戦から9試合連続、計12個の三振を喫している。今季トータルが27個であり、短期間での急激な増加は、選球眼の良さを謳われた鈴木の現状を表す数字と言える。
【関連記事】"スランプ"気味の鈴木誠也へカブス指揮官は期待値は揺るがず。「少しだけずれている」と指摘した課題は? 日本人ルーキーの不振については現地メディア『Sports Mockery』でも、その原因を論じている。同メディアは「数日前にナ・リーグ新人王に選ばれたが、この右翼手は現在、カブスのほとんどの打者とともに苦戦している」と現在の状態を評した。
続けて「スズキは卓越したプレート・ディシプリン(選球眼についてのデータ)を持ち、シーズン最初の2週間、ストライクゾーンから外れたボールを追いかけるということはまずなかった」と、好調時の打撃内容を振り返り、その上で「時間が経つにつれてスズキはボール球に手を出したり、ストライクを見逃すことも多くなってきている」と指摘。
記事の中では、開幕直後と現在での鈴木に対する相手投手の攻め方の違いにも触れている他、ここ最近でのスイングのヒートマップなども掲載し、スランプの原因として挙げている。それによると、開幕時よりも高低差が明確なコースに投げ分けられ、鈴木のスイングも範囲が広がっている。シーズンが進むにつれ他チームから研究されていることは明らかだ。
加えて「投手はスズキに速球で攻めることが多くなり、また、初球のストライクが多くなっているのも目立つ。最近、鈴木は0-2のカウントが多く、投手にプレッシャーを与えるのではなく、受け身の打席が多いように感じる」と、打席時の印象の変化にも言及した。
「この2週間、カブスはより良い投手と対戦していることを含め、スズキの現在のスランプを見る時、それらが要因であることは間違いないだろう」と綴り、記事は締め括られている。
チームも黒星が先行し、ナ・リーグ中地区4位に沈んでいる。目の前にあるメジャーでの最初の壁を乗り越えることで、チーム状況も好転させることにつながるはずだ。再び、鈴木誠也の打棒により熱狂が起きる瞬間を待ちたい。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】5月に入り初めてのヒットは三塁線を破る痛烈な二塁打!
【関連記事】これは現実か、昨日のリプレーなのか――衝撃の2戦連続満塁弾に大反響!! ヤクルト村上宗隆が史上9人目の偉業達成
ここまでスタメンでの出場は続けているものの、直近6試合で安打はわずかに1本。また、三振数の多さも目に付く。4月25日のピッツバーグ・パイレーツ戦から9試合連続、計12個の三振を喫している。今季トータルが27個であり、短期間での急激な増加は、選球眼の良さを謳われた鈴木の現状を表す数字と言える。
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続けて「スズキは卓越したプレート・ディシプリン(選球眼についてのデータ)を持ち、シーズン最初の2週間、ストライクゾーンから外れたボールを追いかけるということはまずなかった」と、好調時の打撃内容を振り返り、その上で「時間が経つにつれてスズキはボール球に手を出したり、ストライクを見逃すことも多くなってきている」と指摘。
記事の中では、開幕直後と現在での鈴木に対する相手投手の攻め方の違いにも触れている他、ここ最近でのスイングのヒートマップなども掲載し、スランプの原因として挙げている。それによると、開幕時よりも高低差が明確なコースに投げ分けられ、鈴木のスイングも範囲が広がっている。シーズンが進むにつれ他チームから研究されていることは明らかだ。
加えて「投手はスズキに速球で攻めることが多くなり、また、初球のストライクが多くなっているのも目立つ。最近、鈴木は0-2のカウントが多く、投手にプレッシャーを与えるのではなく、受け身の打席が多いように感じる」と、打席時の印象の変化にも言及した。
「この2週間、カブスはより良い投手と対戦していることを含め、スズキの現在のスランプを見る時、それらが要因であることは間違いないだろう」と綴り、記事は締め括られている。
チームも黒星が先行し、ナ・リーグ中地区4位に沈んでいる。目の前にあるメジャーでの最初の壁を乗り越えることで、チーム状況も好転させることにつながるはずだ。再び、鈴木誠也の打棒により熱狂が起きる瞬間を待ちたい。
構成●THE DIGEST編集部
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