現地時間6月8日、トロント・ブルージェイズの菊池雄星はカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発したが、立ち上がりに制球が乱れると相手打線に捕まり、2安打3失点4四球と1回を投げ切ることができずにマウンドを降りた。
初回、先頭打者を低めのスライダーで空振り三振に打ち取るも、その後は2人の打者を連続四球で自ら走者を溜める展開に。4番のサルバドール・ペレスを三振で2つ目のアウトを奪った後、続くMJ・メレンデスに対し打ち取ったかに見えた打球がレフト前に落ちるヒットとなって先制点を献上。その後も四球とタイムリーで失点を喫し、8番マイケル・テーラーに四球を与えたところで交代を告げられた。
その後、ブルージェイズは同点に追いつく場面もみられたが、中盤で失点を重ね8対4で敗れている。菊池には黒星が付かなかったものの、0回2/3とメジャー移籍後自己最短での降板により、チームのリズムを大きく崩すことに。3被弾で敗戦投手となった前回のミネソタ・ツインズ戦同様、菊池が打ち込まれ、チームの連勝がストップする結果となった。
そして、この日の投球内容に関しては、カナダ国内の日刊紙『St.Catharnes Standard』もレポートを掲載、記事は「キクチの不安定さがK・Cシリーズ(ロイヤルズ3連戦)ファイナルの終わりの始まりとなった」と銘打たれるなど、辛辣ともとれるコメントが綴られている。
同メディアは「ユウセイ・キクチは、開幕日のホセ・ベリオス以来、初回を突破できなかったジェイズの先発投手となり、今季最悪の登板だった。この左腕は、対戦した8人の打者のうち4人を歩かせ、45球中24球しかストライクを取れなかった」と、ピッチングを振り返っている。
その上で「打たれた安打は単打と二塁打の2本だけだったが、四球が命取りになり3点を許すこととなった」として、4つの四球が失点の原因となったと指摘。さらに「キクチは今シーズン、支配的に見える時があったが、ジェイズは彼の11試合の先発でわずか3勝(8敗)である」と、菊池の先発時はチームが大きく負け越している成績を伝えるなど、厳しい内容のトピックとなっている。
安定したスタッツが並んだ5月から一転、今月2度の登板ではここまで苦しいピッチングが続いている。本格的な夏場を前にもう一度、力強さを取り戻せるか。背番号16のさらなる奮起を期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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初回、先頭打者を低めのスライダーで空振り三振に打ち取るも、その後は2人の打者を連続四球で自ら走者を溜める展開に。4番のサルバドール・ペレスを三振で2つ目のアウトを奪った後、続くMJ・メレンデスに対し打ち取ったかに見えた打球がレフト前に落ちるヒットとなって先制点を献上。その後も四球とタイムリーで失点を喫し、8番マイケル・テーラーに四球を与えたところで交代を告げられた。
その後、ブルージェイズは同点に追いつく場面もみられたが、中盤で失点を重ね8対4で敗れている。菊池には黒星が付かなかったものの、0回2/3とメジャー移籍後自己最短での降板により、チームのリズムを大きく崩すことに。3被弾で敗戦投手となった前回のミネソタ・ツインズ戦同様、菊池が打ち込まれ、チームの連勝がストップする結果となった。
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その上で「打たれた安打は単打と二塁打の2本だけだったが、四球が命取りになり3点を許すこととなった」として、4つの四球が失点の原因となったと指摘。さらに「キクチは今シーズン、支配的に見える時があったが、ジェイズは彼の11試合の先発でわずか3勝(8敗)である」と、菊池の先発時はチームが大きく負け越している成績を伝えるなど、厳しい内容のトピックとなっている。
安定したスタッツが並んだ5月から一転、今月2度の登板ではここまで苦しいピッチングが続いている。本格的な夏場を前にもう一度、力強さを取り戻せるか。背番号16のさらなる奮起を期待したい。
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