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侍ジャパン

「必ず逆転できると信じていた」10年ぶりの世界一に導いた稲葉監督。目を潤ませて紡いだ言葉は――

THE DIGEST編集部

2019.11.17

団結力を重視してチームをまとめた稲葉監督は、「本当に選手が頑張ってくれました」と選手の奮闘を労った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

団結力を重視してチームをまとめた稲葉監督は、「本当に選手が頑張ってくれました」と選手の奮闘を労った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

[プレミア12|決勝]日本5-3韓国/11月17日/東京ドーム

 10年ぶりの世界一奪還に、稲葉篤紀監督は涙を隠さなかった。

 プレミア12の決勝が17日、東京ドームで行なわれ、侍ジャパンが韓国に5対3で逆転勝利。2009年の第2回WBCを制して以来、10年ぶりとなる国際大会での優勝を飾った。

 試合は文字通りの好勝負だった。

 初回に山口俊(巨人)が2ホーマーを浴びて3失点を喫したものの、その裏に大会三冠王の鈴木誠也(広島)がタイムリーを放ち、2回には山田哲人(ヤクルト)が会心の逆転3ラン。以降はリリーフ陣がきっちりと無失点リレーでつなぐと、8回に浅村栄斗(楽天)の適時打で1点を加え、最後は守護神の山﨑康晃(DeNA)が3人で締めた。

 試合後のインタビューに応じた稲葉監督は、「最高です。日の丸をつけて、野球界のために、とにかく世界一になりたいという想いが強かった。何とか勝たせたいという一心でした。本当に選手が頑張ってくれました」と潤んだ目で一気に言葉を吐き出した。
 
 選手たちの力を信じた指揮官は、初回で3失点を喫しても、「選手が諦めない気持ちでやっていたので、必ず逆転できると信じていた」という。

 稲葉監督自身は、コーチとして前回大会に参加し、準決勝で韓国に敗れていた。そのリベンジも成し遂げた今回の戴冠劇は、感無量だったに違いない。

 万雷の拍手を受けた指揮官は、インタビューの最後をこう締めた。

「皆様の声援が後押しになって、この逆転劇が生まれたと思います。来年はオリンピックもあります。また皆さんと一緒に戦っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします」

 目指すは金メダル。今大会で団結力と自信を深めた稲葉ジャパンは、再び日本列島を熱狂の渦に巻き込んでくれるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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