プロ野球

走塁放棄をSNSで弁解したリチャードに球団が口頭注意。本人は「誰かに迷惑をかけるつもりはない」と心機一転を誓う

THE DIGEST編集部

2022.06.16

2軍戦で走塁放棄と判定を下されたリチャード。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 走塁放棄と判定されたプレーの一部始終を自身のSNSで説明したソフトバンクのリチャード。その行動を後日、球団に咎められた彼は「誰かに迷惑をかけるつもりはない」と謝罪。改めてTwitterでコメントを発した。

 そもそも事の発端となったのは、6月12日に行なわれたウエスタンリーグの阪神戦だ。初回無死満塁のチャンスでリチャードは、レフト後方へ飛球を上げた。このとき相手左翼の前川右京はフェンスに激突しながらもキャッチに行くがボールを落球。しかし、捕球したと勘違いをしたリチャードは一塁ベースへ到達後、自らベンチへ引き上げてしまっていた。

 その後、ノーキャッチでボールデッドと判定を下した審判は、自ら引き上げたリチャードに対して走塁放棄と告げた。そんな彼の怠慢なプレーに一部のファンから非難の声が殺到。これに耐えかねた本人は、試合後に走らなかった理由を以下のようにTwitterで記した。(原文ママ)

「レフトに打ちます! 僕は走って前のランナー見てたんで打球は見てません。ジャッジわからなかったので一塁審判さんに『アウトですか?』って聞きました。そしたら一塁審判さんが『キャッチアウトです』って言ったので僕は『はい』って言って帰ります!」

「そしたら帰り道で球審の西沢さんが『ノーキャッチだよ?』と言ってきたので、え??ってなって慌てて戻ったんですけどアウトになりました」
 
 本人にしか分からない事の顛末を公の場で発信したリチャード。同投稿は瞬く間に注目を集めた。だが、16日には、「球団側が『試合における判定に対しての思いを個人のSNSで発進するのは不適切』と本人に口頭注意した」と一部の報道が伝え、一連の投稿は削除された。

 球団からの指摘を受け、改心した様子のリチャードは「いろんな方と話をして意見を聞きました。誰かに迷惑をかけるつもりはないですし、元のツイートは削除します」とコメント。さらに「これからは、プレーで話題の中心になれるよう頑張ります」と力を込めた。

 審判との行き違いにより、悔しい思いをしたリチャード。これを糧に、今後は文句のつけようがないビッグプレーを期待したいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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