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大谷翔平の“価値”をMLB公式番組が独自算出! 「間違いなく球団の未来を変える」という年俸額を熱く議論

THE DIGEST編集部

2022.06.27

投手としても、野手としても、球界トップクラスの成績を残している大谷。それだけに価値も大幅に上がっている。(C)Getty Images

投手としても、野手としても、球界トップクラスの成績を残している大谷。それだけに価値も大幅に上がっている。(C)Getty Images

 球界で唯一無二の二刀流戦士の価値は、文字通り天井知らずで上がっている。メジャー挑戦後5年目を迎えた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 投打の二刀流で異次元の活躍を続ける彼は、今季もここまで順調に目に見える成績を残している。打っては打率.261、16本塁打、47打点のハイアベレージをマーク。さらに投げても12先発で6勝(4敗)をあげ、防御率2.90、奪三振率11.85と好スタッツを記録。1投球回あたり何人の走者を出したかを表す「WHIP」も1.01とずば抜けている。

 出色のパフォーマンスを見せ続けている大谷。無論、彼の一挙手一投足は現地メディアでもクローズアップされている。そのなかで興味深い分析を展開したのは、MLBの公式ネットワーク番組『MLB Now』だ。彼らは2023年シーズン終了後にエンジェルスとの現行契約が切れる大谷の年俸を独自に算出した。

 同番組が年俸を算出するうえで参考としたのは、アトランタ・ブレーブスのマット・オルソンとトロント・ブルージェイズのケビン・ガウスマンだ。

 前者はオークランド・アスレティックスに所属していた昨季に39本塁打、111打点の好成績を叩き出し、今オフにブレーブスと8年1億6800万ドル(約226億8000万円)の大型契約を締結。後者も昨季にサンフランシスコ・ジャイアンツで14勝を挙げ、5年総額1億1000万ドル(約148億5000万円)というビッグディールをブルージェイズと結んでいた。
 
 投打のそれぞれ大谷と実績が近い二人をピックアップした番組ホストのブライアン・ケニー氏は「年俸を足し算すれば良いという単純なことではない」としつつも、「もしも、オオタニがこのまま活躍を続けられるなら、2人(オルソンとガウスマン)の年俸を合わせた4300万ドル(58億500万円)の価値になる」と力説した。

 これに米スポーツ専門局『ESPN』などで執筆するジェイソン・スターク記者が「比較対象が弱すぎないか?」と異論を唱える。大谷の価値について「単純に二刀流をやっている偉大な選手だから議論をしているわけじゃない。現代のベストな選手について話しているんだ」と強調。そのうえで、こう論じた。

「間違いなく不可能なことをやっている選手だ。その契約は間違いなく球団の未来を変えかねないと思う。エンジェルスにはマイク・トラウトと残り8年の年3500万ドル(約47億2500万円)以上の契約があって、アンソニー・レンドーンとは年3800万ドル(約51億3000万円)の4年契約がある。これにオオタニの4000万ドル(約54億円)から6000万ドル(約81億円)の年俸を払うのは無理だ。だから、いったいどのチームが彼に投資をするのかは興味深いね」

 FAの可能性が囁かれるなかで、マックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)のそれを超えるMLB史上最高額が予想された大谷。高く見積もられた価値を考えても、新たな契約の行方は球界を大きく沸かせるものとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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