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“復活”を示す驚異のスタッツ。鈴木誠也の2戦連発以上に傑出した「コンタクト能力」に現地記者も注目

THE DIGEST編集部

2022.07.06

復帰から2戦連発と快打を放っている鈴木。驚異的なコンタクト能力を発揮している。(C)Getty Images

復帰から2戦連発と快打を放っている鈴木。驚異的なコンタクト能力を発揮している。(C)Getty Images

 日本の4番が鮮烈な復帰を果たしている。

 シカゴ・カブスの鈴木誠也は現地時間7月5日、敵地で行われたミルウォーキー・ブルワーズ戦に「4番・右翼」で先発出場すると、前日のランニング本塁打に続いてこの日は2ランを放つなど5打数2安打3打点。左手薬指の負傷から1ヵ月強の離脱を強いられたが、それを忘れさせる見事な活躍を見せている。もちろん、2戦連発も称賛されるべきだが、その“中身”も非常に充実している。

【動画】鈴木誠也が2戦連発! 地元メディアも注目した見事な“悪球打ち”をチェック

『MLB.com』のジョーダン・バスティアン記者によると、鈴木は復帰から9打席に立ち、34球が投じられているという。うち15回スウィングしているのだが、何とここまで一度も空振りをしていないのだ。そして、この日放った一発はストライクゾーンを大きく外れたインコースのボール球。“悪球”すらも完璧に対応できる打席アプローチに目を丸くしている。
 
 昨今のメジャーリーグは投手の高速化、変化球の進化が驚異的な水準にあり、三振数や空振りが増加。今季の空振り/スウィング率は24.6%、三振率も22.2%に達している。「空振りして当たり前」の時代だからこそ、たった9打席とはいえ、鈴木が復帰から見せているコンタクト能力の高さは現地記者も称賛せざるを得なかったのだろう。

 思えば、鈴木が衝撃のロケットスタートを切った4月も、並みいる好投手を相手に空振りをせず、ボール球にも手を出さない打席アプローチが注目された。しかし、その後は相手の研究も進み、らしくないバッティングが増え、そこにきて故障も重なった。

 そこからリハビリを経て帰ってきた姿は、まさに序盤戦の鈴木そのもの。コンタクト能力とパワーを兼備した天才打者の今後に目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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