現地時間７月19日にロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行なわれたオールスターゲームで、アメリカン・リーグの一員として出場した大谷翔平は「１番・DH」でスタメン入り。初回にナショナル・リーグ先発左腕クレイトン・カーショウ（ロサンゼルス・ドジャース）からセンター前安打を記録。注目を集めた対決を制した。

　前日に開かれた記者会見で「学生時代から見てきましたし、その時からトップで投げている投手」とカーショウへのリスペクトを口にした大谷。この日の対戦では「思い切って初球からフルスイングしたい」と宣言していた通り、全米が注目する対決で積極果敢な姿勢を見せる。

　もっとも、大谷はカーショウとの相性がすこぶる悪い。過去８打席で無安打と抑え込まれ、今月15日のドジャース戦でも３タコ（うち２打席は三振）と完全に封じ込まれていた。だが、オールスターという“檜舞台”でついに球界最強左腕を仕留める。
  　初球に投じられた外角低めへの４シームを弾き返す。やや詰まりながらもへ弾き返して、いきなり出塁。カーショウから念願の初ヒットをはなったのだ。これに笑顔を浮かべた大谷には、ロサンゼルスのファンから割れんばかりの歓声が送られた。

　ただ、名投手カーショウもやられてばかりではない。直後に大谷を素早い牽制で刺したのだ。ともあれ、１日限りの「夢の対戦」で見せ場を作った大谷。その千両役者ぶりは流石というほかになかった。

構成●THE DIGEST編集部

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