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甘い球はセンターに打つ。大谷翔平の「美しい」21号に見えた好調を感じさせる“理想的”な打撃意識

THE DIGEST編集部

2022.07.27

完璧に捉えた打球をセンター後方へと突き刺した大谷。その貫禄すら感じさせる一振りは、本人が語る“理想”に近い打撃によるものだった。(C)Getty Images

完璧に捉えた打球をセンター後方へと突き刺した大谷。その貫禄すら感じさせる一振りは、本人が語る“理想”に近い打撃によるものだった。(C)Getty Images

 完璧な一打だった。

 現地時間7月26日、敵地で行なわれているカンザスシティ・ロイヤルズ戦に、ロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。3回の第2打席に今季21号となる本塁打を放った。

 対峙したのは、アンヘル・セルパ。22歳のベネズエラ人左腕は、第1打席には大胆不敵に直球勝負を挑み、アウトローいっぱいへの94.3マイル(約151.7キロ)の4シームで見逃し三振に抑えていた。

 そんなセルパの“得意球”を28歳のサムライは、ものの見事に攻略する。
 
 1死無塁の局面で3回に第2打席を迎えた大谷は、ここでも徹底した外角攻めに遭う。しかし、冷静に打ちごろの一球を見極めると、カウント2-1から外角からやや真ん中よりに投じられた94.6マイル(約152.2キロ)の4シームをかち上げる。本人が確信めいた表情で見送った打球は、センター後方のフェンスを越えてスタンドに着弾した。

 MLB公式サイトが「オオタニの美しいスイング」を紹介した打撃は“らしい”一打でもあった。かねてから「やっぱり甘い球はセンター方向に打つ」と語ってきた大谷は、このセルパとの対戦で、まさにそうした意識が垣間見せたと言っていい。

 大谷の打撃のバロメーターのひとつとして、持ち味でもあるセンターから左方向への長打をどれだけコンスタントに打てるかが挙げられる。そのなかでセンターフライに凡退した第3打席も含め、本人は少なからず手応えを感じているのではないだろうか。

 理想的な打撃で見事に本塁打をマークした大谷。420フィート(約128メートル)もかっ飛ばした圧巻の一振りには、彼の凄みが凝縮されていた。

構成●THE DIGEST編集部

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