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MLB

「トレードの噂が長引くなかでも集中力を保っていた」大谷翔平の孤軍奮闘ぶりに改めて米メディア注目!

THE DIGEST編集部

2022.08.03

自身のトレードの噂にも揺るがず、二刀流を両立してみせた大谷。後半戦のパフォーマンスにも大いに期待が懸かる。(C) Getty Images

自身のトレードの噂にも揺るがず、二刀流を両立してみせた大谷。後半戦のパフォーマンスにも大いに期待が懸かる。(C) Getty Images

 メジャーリーグのトレード期限が2日(現地時間)に迫るなか、米メディアプレーオフ進出を狙う球団から、最も熱視線を送られている選手の一人がロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。しかしながら、エンジェルスは大谷をトレードには出さず、残留させる方針を固めたと、複数のメディアが報じた。

 大谷は自身のトレードに関しては「将来何が起こるか」わからないと語り、鷹揚に構えていたように見受けられた。大谷のトレードにまつわる噂は、エンジェルスが14連敗を喫し、マッドン監督が解雇された頃から続いている。米メディア『The Score』は「オオタニはトレードの噂が長引く中、集中力を保っていた」と、チームの不調からトレード候補に浮上しながら、この間にも好調を維持していたことを称賛している。

 現在、エンジェルスは現地1日時点で43勝59敗と大きく負け越しており、アメリカン・リーグ西地区4位でプレーオフ進出はほぼ絶望的。そんななかで大谷は、打者として打率.255、22本塁打、62打点、11盗塁、投手としては二桁勝利目前の9勝(6敗)を挙げ、防御率2.81、9イニング平均13.1奪三振という見事な記録を残しているのだ。

【動画】無死満塁のピンチから圧巻の奪三振ショー! 大谷翔平が「シャッ!」と気迫のピッチング

 しかも大谷と主軸をなしていたアンソニー・レンドーンやマイク・トラウトが怪我に見舞われているなか、孤軍奮闘を続ける大谷が先発の時は、毎回奪三振ショーで観客を魅了しているにもかかわらず、味方の打線の援護がなく、黒星がついてしまった試合があまりにも多い状況である。

 大谷の「ヒリヒリする9月を過ごしたい」という望みから、遠のくばかりのチームでプレーをしている二刀流スターに、トレードを切望するメディアやファンも多いが、今回のエンジェルスの方針を聞いて、失望の声が噴出している。

 なお、今回すでにトレードが決まった大物選手では、ニューヨーク・ヤンキースがオークランド・アスレチックスの2人の投手フランキー・モンタスとルー・トリビーノを、2対4の交換トレードで獲得したと伝えられている。アスレチックスにはJP・シアーズらマイナー4選手が移ることになる。また、外野手のアンドリュー・ベニンテンディもカンザスシティ・ロイヤルズからヤンキースへトレードになっている。注目のワシントン・ナショナルズのファン・ソトは現地1日時点では決まっていない。

 大谷は早ければ2023年にフリーエージェントとなる可能性があるが、それまでにエンジェルスが大谷にとって少しでも魅力的なチームになっていることを望むばかりである。

構成●THE DIGEST編集部
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