プロ野球もペナントレース終盤戦に突入しようとしている。混戦模様のパ・リーグに対し、セ・リーグは序盤戦から昨季日本一のヤクルトが首位を快走している。その最大の原動力はもちろん村上宗隆だが、昨年のチームと異なる"新鋭"の存在も忘れてはならない。高卒3年目の若手ショートストップ・長岡秀樹だ。
2019年ドラフト5位指名で八千代松陰高から入団した長岡は、プロ1年目から一軍出場を果たすなど、次代の正遊撃手候補として期待を受けてきた。そして今季は初の開幕一軍入りを果たすと、「6番・遊撃」で先発出場した開幕戦でいきなり4安打の大暴れ。長らく絶対的なショート不在だった燕軍団にあって、正遊撃手の座をがっちりつかみつつある。
8月18日時点で103試合に出場し、打率.242、7本塁打、出塁率.267、OPS.618、2盗塁。7本塁打は上出来だが、リーグワーストの出塁率は今後の課題と言えるだろう。しかし一方で、遊撃守備に関しては、すでに球界トップクラスの成績を残している。
守備の評価において、失策数の多寡で判断することは本来適切ではない。重要なのは、自分の責任範囲に飛んできた打球をどれだけ多くアウトにできたか。そうした視点から生まれた守備指標が「UZR(Ultimate Zone Rating)」だ。
フィールドをいくつものゾーンに分け、各打球の方向や種類、強度から各打球がアウトになる確率を算出。そこから、各選手の実際の打球処理と突き合わせて、リーグ平均と比べてどれだけ多く失点を阻止したかを算出する。そしてこのUZRにおいて、長岡は驚異的な数字を叩き出しているのだ。
<遊撃手UZRランキング>
1位:長岡秀樹(ヤクルト) UZR11.3/912.0回
2位:源田壮亮(西武) UZR10.7/672.2回
3位:中野拓夢(阪神) UZR4.7/925.1回
4位:今宮健太(ソフトバンク) UZR4.6/765.2回
5位:坂本勇人(巨人) UZR2.0/412.1回
※出場400イニング以上
源田、今宮、坂本らゴールデン・グラブを何度も受賞している名手たちを差し置いて、長岡は8月中旬時点で堂々のURZ両リーグベストの11.3をマークしている。UZRの構成要素は、守備範囲・エラー・併殺だが、長岡はどの項目でもプラスを計時。特に、守備範囲の広さを示す「RngR」も、"源田たまらん"でおなじみの西武・源田と同じ8.0を記録しているのが凄い。
2019年ドラフト5位指名で八千代松陰高から入団した長岡は、プロ1年目から一軍出場を果たすなど、次代の正遊撃手候補として期待を受けてきた。そして今季は初の開幕一軍入りを果たすと、「6番・遊撃」で先発出場した開幕戦でいきなり4安打の大暴れ。長らく絶対的なショート不在だった燕軍団にあって、正遊撃手の座をがっちりつかみつつある。
8月18日時点で103試合に出場し、打率.242、7本塁打、出塁率.267、OPS.618、2盗塁。7本塁打は上出来だが、リーグワーストの出塁率は今後の課題と言えるだろう。しかし一方で、遊撃守備に関しては、すでに球界トップクラスの成績を残している。
守備の評価において、失策数の多寡で判断することは本来適切ではない。重要なのは、自分の責任範囲に飛んできた打球をどれだけ多くアウトにできたか。そうした視点から生まれた守備指標が「UZR(Ultimate Zone Rating)」だ。
フィールドをいくつものゾーンに分け、各打球の方向や種類、強度から各打球がアウトになる確率を算出。そこから、各選手の実際の打球処理と突き合わせて、リーグ平均と比べてどれだけ多く失点を阻止したかを算出する。そしてこのUZRにおいて、長岡は驚異的な数字を叩き出しているのだ。
<遊撃手UZRランキング>
1位:長岡秀樹(ヤクルト) UZR11.3/912.0回
2位:源田壮亮(西武) UZR10.7/672.2回
3位:中野拓夢(阪神) UZR4.7/925.1回
4位:今宮健太(ソフトバンク) UZR4.6/765.2回
5位:坂本勇人(巨人) UZR2.0/412.1回
※出場400イニング以上
源田、今宮、坂本らゴールデン・グラブを何度も受賞している名手たちを差し置いて、長岡は8月中旬時点で堂々のURZ両リーグベストの11.3をマークしている。UZRの構成要素は、守備範囲・エラー・併殺だが、長岡はどの項目でもプラスを計時。特に、守備範囲の広さを示す「RngR」も、"源田たまらん"でおなじみの西武・源田と同じ8.0を記録しているのが凄い。
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