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「怪我をしなかったのは驚きだ」大谷翔平のフル回転に米メディア驚愕も、エンジェルスの不可解なチーム編成に疑問「トラウト、オオタニを犠牲にした」

THE DIGEST編集部

2022.09.22

大谷の投打にわたる働きを現地メディアも称賛するが、球団のチーム編成には疑問の目を向けている。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間9月21日、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「3番・指名打者」で先発出場した。この日は初回の第1打席でライト前ヒットを放ち、7試合連続安打を記録。続く、テーラー・ウォードがライトへの本塁打を放ち、大谷が先制のホームを踏んだ。

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 7回にも、一塁へのゴロが内野安打となり、2試合ぶりのマルチ安打を記録。しかし、チームは3回に逆転されると、その後も追加点を許し8回には守備の乱れから致命的な3失点を喫する。エンジェルスは2回以降、得点を奪えず2対7で敗戦。この日は守備で精彩を欠くプレーが目立ったことも大量失点に繋がり、敵地での連勝はならなかった。

 大谷の投打による「ダブル規定到達」という歴史的偉業への関心も高まるものの、チームはすでにプレーオフ進出の可能性が消えており、米国内でのエンジェルスの話題はネガティブな内容が少なくない。

 そうしたなかで今季のエンジェルスの低迷ぶりを論じているのは、現地メディア『Call to the Pen』。「エンジェルスが8年連続でプレーオフを逃した理由」と銘打った記事を配信し、その中ではチームの投打両面でのウィークポイントが示されている。

 同メディアは、「エンジェルスはマイク・トラウト、アンソニー・レンドーン、ショウヘイ・オオタニ、この3人は本当に優れた選手だが、残りのラインナップには多くの穴があった」「球団は開幕時から選手層の薄さを無視し、トラウト、オオタニを犠牲にしてしまった」と、野手陣の問題点を指摘した。

 また投手スタッフについても「プレーオフ進出のために3人はエリートスターターが必要だが、エンジェルスは、ノア・シンダーガードとショウヘイ・オオタニの2人のみだった」と、先発陣のコマ不足を強調。

 さらに「オオタニは打者としてもプレーしている。このように毎日の負担を考えると、開幕当初、彼が25試合以上先発するとは考えられなかった。しかし、オオタニが大きな怪我をすることはなく、驚くべきことだった」として、シーズンを通しての大谷の起用法や疲労度にも言及している。

 その上で同メディアは「オオタニは2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる。世界最高の選手をロスターに残しておきたいのであれば、さらなる強化が必要だ」と見込みを述べた。

 現地メディアも球界屈指のタレントを擁しながら低迷する今季の戦いぶりを悲嘆している。エンジェルスの今後の巻き返しは、決して簡単ではなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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