MLB

大谷翔平が“二刀流”で示す数字にMVPの声!解釈を巡りジャッジ派と意見真っ二つも「投票者30人が同じ定義ではいない」と主張

THE DIGEST編集部

2022.09.29

アメリカン・リーグMVPレースを繰り広げる大谷(左)とジャッジ(右)。(C)Getty Images

 ポストシーズン進出争いやタイトル争いが佳境を迎えるMLB。

 なかでも白熱した議論が繰り広げられているのは、アメリカン・リーグMVPレースだ。その候補の一人アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は現地時間9月28日、ついにアメリカン・リーグ最多本塁打タイとなる61発を生み出した。61年ぶりの偉業に米国内では一気にジャッジ派が増えている。

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 だが昨季MVPに輝いた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も負けてはいないようだ。エンジェルスの公式ラジオ局レポーター、トレント・ラッシュ氏は、二刀流スターが示すスタッツを以下のように公開し、「ア・リーグMVPは大谷」と強調した。

◆大谷翔平のALピッチングランキング
奪三振率 11.94(MLB1位)
奪三振 203(3位)
Whiff% 33.1%(4位)
勝利数 14(4位タイ)
防御率 2.47(4位)
WHIP 1.07(7位)
Opp.AVG .212(8位)

◆大谷翔平のALバッティングランキング
故意四球 13(3位)
長打率 .532(3位)
長打 69(3位)
本塁打 34(4位)
OPS .890(4位)
塁打数 294(4位タイ)
三塁打 6(4位タイ)
打点 93(6位)
四球 71(7位)
得点 87(7位タイ)
 
 上記のデータを目にした元オピニオニストのマーク・ウィッカー氏は、「エンジェルスは首位から32.5ゲーム差だ。オオタニが平均的であっても結果は変わらなかっただろう。だがジャッジが平均的であったなら、ヤンキースはプレーオフ進出に苦労していたはずだ。これが同賞の意味することなのでは」とMVPはジャッジが相応しいと主張。

 これにラッシュ氏は、「『MVPが意味すること』は、実際解釈の余地はかなりある」と反論し、「全米野球記者協会の投票者30人が同じように『最も価値がある』ことを定義してはいないはずだ」と続けた。

 様々な意見が飛び交う同レース。果たしてどちらのスターがビッグタイトルを手にするだろうか。両雄の今後のパフォーマンスから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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