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今季引退のプーホルスが“ジャッジ超え”の通算703号! 8月14日以降はメジャー最多16本塁打

THE DIGEST編集部

2022.10.04

2試合連発で通算703号に到達。その勢いはあのジャッジをも凌駕sる。(C)Getty Images

 今季で本当に現役を退くのか……誰もが目を疑うほどの活躍を、42歳の大ベテランが見せている。

 セントルイス・カーディナルスのアルバート・プーホルスは現地時間10月3日、敵地で行われたピッツバーグ・パイレーツ戦に「4番・DH」で先発出場すると、0対0で迎えた6回に今季24号となる先制2ランを放った。これで通算本塁打数を703、打点数を2216まで伸ばしている。

 無死一塁で迎えたこの打席、カウント2―2から甘く入ったカーブを一振りした打球は打った瞬間それと分かる当たりに。敵地にもかかわらず、詰めかけたファンはレジェンドに対して惜しみない拍手を送り、その一発を称えていた。

【動画】通算703号! プーホルスが"ジャッジ超え"の圧巻アーチ

 9月23日のロサンゼルス・ドジャース戦で通算700号の大台に乗せたプーホルス。今季序盤は低調だったが、7月以降に一気に調子を上げ、難しいかと思われた史上4人目となる700本の金字塔に到達してみせた。特に後半戦の成績は驚愕という他なく、「本当に引退!?」という数字が並んでいる。
 
・54試合/打率.320/17本塁打/44打点/OPS1.093

 54試合で打率.320、OPS1.093と、MVPに3回輝いた全盛期を思わせる成績を残しているのだ。しかも、8月14日以降に量産した16発はその間のメジャー最多。ア・リーグ歴代最多61号を記録しているアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、復帰後に好調のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)を1本差で上回る数字なのだ。

 年間で見てもOPSは.895。規定打席には及ばないものの、メジャー全体でも6位に相当する数字で、大谷翔平(.880)よりも高いとあれば、いかに傑出した打棒を見せているのかよく分かるだろう。

 カーディナルスはプーホルスの全盛期に2度の世界一に輝いている(2006・11年)が、彼が去ってからはワールドシリーズ進出も一度だけ。果たして"セントルイスの英雄"が凱旋した今季、悲願の世界一に立つことはできるのか。栄光をもたらすのはやはり、殿堂入り確実なプーホルスのバットによってかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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