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MLB

“最多QS男”ダルビッシュ有、7回1失点好投で敵地メッツを粉砕! ポストシーズン通算3勝目

THE DIGEST編集部

2022.10.08

ポストシーズン初戦の先発を任されたダルビッシュが、7回1失点の好投で見事に勝利をもたらした。(C)Getty Images

ポストシーズン初戦の先発を任されたダルビッシュが、7回1失点の好投で見事に勝利をもたらした。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間10月7日からポストシーズンが開幕。ワイルドカード・シリーズから激闘が始まった中、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は敵地でのメッツ戦で先発マウンドに上がると、7回1失点の好投でチームに貴重な勝利をもたらした。

 相手先発のマックス・シャーザーとの投げ合いが期待された一戦だったが、開始早々から雲行きが怪しくなる。パドレスは先頭打者が初球ヒットで出塁すると、2死からジョシュ・ベルが値千金の先制2ランを放つ。その裏、ダルビッシュが敵地ファンのブーイングにさらされながら投球するが、ボールの勢いは本調子からほど遠い出来だった。

 2番に死球を与えると直後に二盗。さらに首位打者になたジェフ・マクニールにもヒットを許して1死一、三塁のピンチを背負う。しかし、打点王のピート・アロンゾにはあわやというファウルを打たれながらも三振を奪って2アウト。続く5番のダニエル・ボーゲルバックにもウォーニング・トラックまで飛ばされるが、どうにか無失点に抑えた。
 
 続く2回裏、ダルビッシュは先頭打者を出して再び盗塁を許すと、三盗までされるながらもしっかりゼロに。3~4回は三者凡退に抑えてリズムに乗ってきた。一気に均衡が崩れたのは5回だった。シャーザーがこの日3本目となる3ランを許すと、さらにマニー・マチャドにも被弾して計4発、7失点KO。シティ・フィールドは完全に沈黙した。

 ダルビッシュもその裏にエデュアルド・エスコバーにソロ本塁打を浴びたものの、点差もあって動じることなく、気づけば7回までメッツ打線の前に立ちはだかり、7回6安打1失点無四球4奪三振の好投。最終スコア7対1で、ダルビッシュがシリーズ先勝をもたらしたのだった。

 いつもより球威もなく、抜けるシーンも多かった。しかし、ダルビッシュは一切崩れることはなかった。今季ナ・リーグ最多25QS(6イニング以上投げて自責点3以下)を記録した右腕は、大舞台でもその抜群の安定感を発揮。エースとしての真価を発揮している。

構成●THE DIGEST編集部

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