日本ハム時代に大谷翔平(現ロサンゼルス・エンジェルス)と共闘した36歳のベテラン投手が“二刀流スター”との思い出を回想した。
現地時間10月11日、ロサンゼルス・ドジャースの救援投手クリス・マーティンは、本拠地で開催されたサンティエゴ・パドレスとのナショナル・リーグ地区シリーズ第1戦の9回に球宴登板した。1回、被安打1、無失点で抑え、5対3でチームの勝利に貢献。ポストシーズン初セーブを挙げた。
試合後、ドジャースの地元紙『Los Angeles Times』は、チームにとって重要な役割を果たしたマーティンに関する記事を掲載。そこでは、彼がこれまで歩んできた苦労の道のりを振り返るとともに、2016、17年の日本ハム時代の同僚であり、現在はメジャーリーグで切磋琢磨する大谷についても本人の言葉を交えて紹介されている。
今年7月末にシカゴ・カブスからドジャース入りした右腕は、メジャーデビューを果たしたのが、27歳の2014年。だがコロラド・ロッキーズとニューヨーク・ヤンキースでは結果が伴わず、16年から日本行きを決断。マーティンは、「経済面の安定というのが大きい。契約ボーナスのようなものがなく、若くもなかったから」と理由を説明した。
日本へ渡った際に彼が出会ったのは、今や世界でも名を馳せる大谷だ。マーティンは、「毎日、彼を見れて本当に楽しかった」と嬉しそうに話し、「向こう(日本)では、普通の民間機で移動する。オオタニを守るために、人々を押しのけなければならなかった。空港にも、駅にもファンがいた」と回顧。そして日本での人気ぶりについては「あれはクレイジーだった」と率直な印象を口にした。
36歳となった今季は、メジャー自己最多のシーズン60試合に登板し、4勝1敗2セーブ、防御率3.05と好成績をおさめた右腕。昨季はアトランタ・ブレーブスでワールドシリーズ制覇を経験している彼のさらなる活躍にも期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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