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パドレスが“劇勝”で24年ぶりリーグ優勝決定シリーズへ!ダルビッシュ有も興奮「自分が一番倒したいライバルに勝てた」

THE DIGEST編集部

2022.10.16

ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたパドレスのダルビッシュ有。(C)Getty Images

ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めたパドレスのダルビッシュ有。(C)Getty Images

 今世紀最大とも言える下剋上に、球場は歓喜に包まれた。

 現地時間10月15日、メジャーリーグのナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦が行なわれ、ダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレスが5対3でロサンゼルス・ドジャースに逆転勝ち。通算3勝1敗として、ワールドシリーズに出場した98年以来、24年ぶりのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)に進出。今季レギュラーシーズン111勝の最強軍団を下す、大番狂わせを演じた。

 ドラマはドジャースが3点リードで迎えた7回に待っていた。パドレスは無死一、三塁からオースティン・ノラの内野安打、キム・ハソンの左線二塁打、ファン・ソトの右前安打で同点に追いつく。完全に波に乗ったパドレス打線は、二死二、三塁からジェイク・クローネンワースの中前安打で2点を追加し、この回一挙5点をあげた。

 まさかの逆転劇に地元ペトコ・パークの興奮は最高潮に盛り上がった。2点リードした8回は元阪神タイガースのロベルト・スアレスが三者凡退に抑え、9回は守護神のジョシュ・ヘイダーがリードを守り切った。

 パドレスの今季レギュラーシーズンは89勝で、ドジャースとの勝利数の差は「22」。MLBのプレーオフの歴史では、1906年のシカゴ・ホワイトソックスがシカゴ・カブスを下した「23」勝差に次ぐ、史上2番目の番狂わせとなった。
 
 劇的な勝利に、地元サンディエゴは熱狂。パドレスの公式ツイッターには「LAを叩いた!」「私たちはNLCSに行く」と24年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を喜ぶ声が後を絶たず、殊勲打となる勝ち越し打を放ったクローネンワースには「彼こそ真の男だ」と称賛する声が、いまも多く寄せられている。

 また、試合後のパドレスのシャンパンファイト中にダルビッシュが敵地の第5戦までもつれた場合は中3日で先発登板する予定だったことを、中継したNHKのインタビューで明かした。

「最高の気分です。ゲーム前に第5戦の先発だったので、5点取る前のイニングに先に家に帰ってLAに行こうと思っていたので。すごくエキサイティングな試合でした。自分が一番倒したいライバルのドジャースに勝てたのは本当にうれしい。この前のピッチングはあんまりだったので、次はスッキリしたピッチングをしたいと思います」

 パドレスは現地時間10月18日から、同じくワイルドカードから勝ち上がってきたフィラデルフィア・フィリーズとワールドシリーズ進出を懸けて戦う。大舞台で投げるダルビッシュの姿をまだ見られそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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