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海外FA権行使の千賀滉大にシカゴ・カブスが熱視線!米記者は「信頼性の高いスプリッターが武器の剛腕投手」と絶賛

THE DIGEST編集部

2022.10.21

海外FA権行使を表明しているソフトバンクの千賀。球界屈指の剛腕にメジャーからも熱視線が注がれている。写真:THE DIGEST写真部

 今年3月18日に5年8,500万ドルの契約を交わし、広島カープからポスティングシステムで、鈴木誠也を獲得したシカゴ・カブス。1年目の鈴木は、調子の波があったものの、打率.262、104安打、本塁打14、打点46、OPS.769、カブス野手陣の中ではパトリック・ウィズダム、ウィルソン・コントレラス、イアン・ハップ、クリストファー・モレルに次ぐ成績を収めた。

 そのカブスが新たに目をつけている日本選手がいる。10月15日に海外フリーエージェント権を行使することを表明した福岡ソフトバンクホークスの右腕、千賀滉大だ。

 千賀は2010年に育成選手ドラフト4位でソフトバンクに入団し、キャリアを築いてきた。2019年のシーズン奪三振率(11.33)記録保持者であり、同年9月6日の千葉ロッテ戦(ヤフオクドーム)では、史上80人目のノーヒットノーランを達成。育成出身選手では史上初の快挙を達成するなどプロ野球屈指の実力を保持している。

 今シーズンは144イニングを投げ、チームトップの11勝。奪三振156個と与四球49個、防御率は山本由伸(オリックスバファローズ)の「1.68」に次ぐ、パ・リーグ2位の「1.94」と圧巻のパフォーマンスを示した。

 米メディア『Forbes』のフィル・ロジャース記者は、「センガは信頼性の高いスプリッターを武器とする剛腕投手」と絶賛。同じく米国の野球データサイト『Fangraphs』では「コウダイ・センガの速球は一般的に94から97マイルで、最高速度は99マイルである」と報告されている。また、国際スカウト専門家のエリック・ロンゲンハーゲン氏は「センガの『爆発的な速球の動き』を彼の強みに追加した」と述べている。
 
 カブスのローテーションは、マーカス・ストローマンとカイル・ヘンドリクスが中心となっている。しかし、契約の最後の保証年であるヘンドリクスは右肩損傷のため、7月5日を最後に投げていないので、千賀が活躍する機会は十分あると言える。

 不安定なローテーションを強化するために、ボストン・レッドソックスも既に千賀獲得に乗り出すとの報道もされているが、果たしてどのチームになるのかは、今後の交渉次第であろう。千賀の交渉代理人は鈴木とダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)の両選手の代理人を務めている米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏になるという。

 来季、鈴木と千賀の二人の日本人パワーで、リグリー・フィールドを盛り上げる場面をカブスファンは目にできるのか。今後の千賀の動向に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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