メジャーリーグは現地時間10月28日にフィラデルフィア・フィリーズとヒューストン・アストロズによるワールドシリーズが開幕。今月7日から始まったポストシーズンも文字通り終盤戦を迎える。
そうしたなかで、レギュラーシーズンの活躍を評価する各個人賞の行方も話題を集めている。現地時間10月27日には、MLB公式サイトでシルバースラッガー賞のファイナリストが発表され、二刀流で異彩を放った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は指名打者とユーティリティーの2部門でノミネートされた。
「打撃のベストナイン」とも呼ばれるシルバースラッガー賞は、その名の通り「最も攻撃的な選手」を表彰するものだ。全30球団の監督とコーチの投票によって打撃成績などを加味して受賞者が決定される。今季のレギュラーシーズンにアメリカン・リーグ4位の34本塁打を放ち、打率.273、95打点、90得点、OPS.875を記録した大谷は、メジャーで日本人選手史上初の2年連続30本塁打以上をマークした実績をふまえても、十分に評価に値すると言える。
今回のノミネート選手たちは往々にして“妥当”と言えるのだが、一部で物議を醸す選手も選ばれている。ア・リーグの捕手部門に入ったマーティン・マルドナード(アストロズ)だ。
36歳のベテランは、ワールドシリーズ進出を果たした「最強軍団」を支える扇の要としてたしかに貢献した。しかし、ことシルバースラッガーとなると違和感を覚えずにはいられない。というのも、今季の彼の打撃成績は「最も攻撃的な選手」のそれではないのである。以下が、主な打撃スタッツだ。
打率:.186
本塁打:15
打点:45
出塁率:.248
長打率:.352
そのほかに捕手部門でノミネートされたサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、打率.254、23本塁打、出塁率.292、長打率.465もある。「今年は不振だった」とも言われる彼と見比べてもマルドナードの成績は、やはりファイナリストとして懐疑的にならざるを得ない。
現地でも「守備的捕手」とされてきたベテランの選出には異論が噴出している。米メディア『Eutaw Street Report』などに寄稿しているディロン・アトキンソン記者は自身のツイッターで「マルドナードは打率.186、出塁率.248、長打率.352でシルバースラッガー賞のファイナリストになった……。笑えるな」と皮肉を投稿。また、カナダで執筆活動をしているブレンダン・ヘイスラー記者も自らのツイッターにこう記している。
「彼(マルドナード)はいったいなんでノミネートされたんだ? 毎日試合に出たレギュラークラスの選手の中で言えば、彼はシーズンを通して野球界で最悪の打者の一人だったのに」
エンジェルス時代には、「投手・大谷」を支えた名捕手として話題となったマルドナード。今回のノミネートは、そんな彼をチームへの貢献ぶりを称えての評価だったのかもしれない。だが、彼の打撃成績を見るに、もしも彼がアストロズに所属していなかったらと思わなくもない……。
構成●THE DIGEST編集部
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そうしたなかで、レギュラーシーズンの活躍を評価する各個人賞の行方も話題を集めている。現地時間10月27日には、MLB公式サイトでシルバースラッガー賞のファイナリストが発表され、二刀流で異彩を放った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は指名打者とユーティリティーの2部門でノミネートされた。
「打撃のベストナイン」とも呼ばれるシルバースラッガー賞は、その名の通り「最も攻撃的な選手」を表彰するものだ。全30球団の監督とコーチの投票によって打撃成績などを加味して受賞者が決定される。今季のレギュラーシーズンにアメリカン・リーグ4位の34本塁打を放ち、打率.273、95打点、90得点、OPS.875を記録した大谷は、メジャーで日本人選手史上初の2年連続30本塁打以上をマークした実績をふまえても、十分に評価に値すると言える。
今回のノミネート選手たちは往々にして“妥当”と言えるのだが、一部で物議を醸す選手も選ばれている。ア・リーグの捕手部門に入ったマーティン・マルドナード(アストロズ)だ。
36歳のベテランは、ワールドシリーズ進出を果たした「最強軍団」を支える扇の要としてたしかに貢献した。しかし、ことシルバースラッガーとなると違和感を覚えずにはいられない。というのも、今季の彼の打撃成績は「最も攻撃的な選手」のそれではないのである。以下が、主な打撃スタッツだ。
打率:.186
本塁打:15
打点:45
出塁率:.248
長打率:.352
そのほかに捕手部門でノミネートされたサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、打率.254、23本塁打、出塁率.292、長打率.465もある。「今年は不振だった」とも言われる彼と見比べてもマルドナードの成績は、やはりファイナリストとして懐疑的にならざるを得ない。
現地でも「守備的捕手」とされてきたベテランの選出には異論が噴出している。米メディア『Eutaw Street Report』などに寄稿しているディロン・アトキンソン記者は自身のツイッターで「マルドナードは打率.186、出塁率.248、長打率.352でシルバースラッガー賞のファイナリストになった……。笑えるな」と皮肉を投稿。また、カナダで執筆活動をしているブレンダン・ヘイスラー記者も自らのツイッターにこう記している。
「彼(マルドナード)はいったいなんでノミネートされたんだ? 毎日試合に出たレギュラークラスの選手の中で言えば、彼はシーズンを通して野球界で最悪の打者の一人だったのに」
エンジェルス時代には、「投手・大谷」を支えた名捕手として話題となったマルドナード。今回のノミネートは、そんな彼をチームへの貢献ぶりを称えての評価だったのかもしれない。だが、彼の打撃成績を見るに、もしも彼がアストロズに所属していなかったらと思わなくもない……。
構成●THE DIGEST編集部
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