日米ストーブリーグの主役に向けられた、メジャー球団の熱視線が止まない。

　ソフトバンクから海外フリーエージェント（FA）権を行使してメジャーリーグ入りを目指す千賀滉大が、いよいよメジャー球団との入団交渉をスタートさせた。現地時間11月18日、米スポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』のウィル・サモン記者は、ニューヨーク・メッツの本拠地、ニューヨークで千賀とミーティングを行ない、「うまくいった」と報じている。
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　メッツのゼネラルマネージャー（GM）を務めるビリー・エップラー氏は、かつてロサンゼルス・エンジェルスや、ニューヨーク・ヤンキースでもスカウトやGMを務め、大谷翔平や田中将大の米球界移籍にも尽力してきた敏腕人物だ。同記者はメッツが千賀に関心を持つに至った要因として、このエップラー氏の存在が大きいと触れている。

「メッツがコウダイ・センガに興味を持つことになった一因が、メッツのエップラーGMだ。彼が日本からの投手をスカウティングし、成功した経験があることが大きい。マサヒロ・タナカとショウヘイ・オオタニはその最たる例だ。エップラーGMの経験と、オーナーのスティーブ・コーエン氏が投手補強に投入しているリソースが組み合えば、メッツはセンガのスカウトにおいて魅力的なチームとなってくる」

　さらに同日、同じく『ジ・アスレチック』のデニス・リン記者はツイッターに、ダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレスが千賀と交渉したことを明かした。
  　リン記者は「パドレスは昨日（現地17日）、サンディエゴでコウダイ・センガと面会したと言っている。パドレスは、先発ローテーションに入れるセンガに興味を持つ多くの球団の一つである。この右腕はユウ・ダルビッシュと親交があり、日本ではニック・マルティネスやロバート・スアレスとプレーしていた」と綴り、千賀のパドレス入りに期待を寄せている。

　パドレスは、今季ナショナル・リーグ西地区2位でプレーオフに進出。リーグ優勝決定シリーズでは、フィラデルフィア・フィリーズに敗れている。今オフ、マイク・クレビンジャーとショーン・マナエアの両投手がFAとなっており、パドレスは先発投手の補強を目指している。実現すれば、ダルビッシュに続く先発ローテーションの柱として千賀には大きな期待がかかる。

　千賀については大谷が所属するエンジェルスをはじめ、ロサンゼルス・ドジャース、テキサス・レンジャーズ、シアトル・マリナーズ、トロント・ブルージェイズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブスなども関心を示していると報じられている。

　NPB屈指の右腕争奪戦が、ますます激しさを増してきた。

構成●THE DIGEST編集部

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