サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が来年３月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に日本代表として出場する意思があることを自身のSNSで明らかにした。

　ダルビッシュは北海道日本ハムファイターズに在籍時、2009年の第２回大会に出場しており、決勝の韓国戦では胴上げ投手にもなるなど、日本の連覇に貢献している。来年３月の第５回大会に向け代表選出となれば、再び、侍ジャパンにとって大きな戦力となることが確実だ。

 【動画】得意のスライダーで三振、そして歓喜の瞬間…09年決勝・韓国戦でのダルビッシュの快投 　今季、パドレスでは自身メジャー最多タイとなる16勝を挙げ、エース級の活躍でプレーオフ進出の原動力となった。また、日本人投手として史上２人目となる通算3000奪三振を記録するなど、日米の球史に、また、多くの野球ファンの脳裏にその名を刻んでいる。

　そして、円熟味を増し続ける36歳のWBC出場表明は、早くも世界中のメディアが高い関心を寄せている。

　米スポーツサイト『FANSIDED』では現地時間12月７日に「サンディエゴ・パドレス ユウ・ダルビッシュ、ワールド・ベースボール・クラシックに向け日本代表入り」と銘打たれた記事を配信。その中では今季、パドレスでも好調だったことを伝えながら「WBCでもこの調子を維持できれば、日本が再びタイトルを持ち帰るための大きなピースとなるだろう」と予想している。

　さらに「WBCはダルビッシュをより競争力のある環境でスピードアップさせる方法としても役立つ。パドレスはナショナル・リーグ西地区でドジャースとの差を縮めたいので、ダルビッシュがシーズン当初から完全に準備ができていれば、その可能性を高めることができる」とレギュラーシーズンに向けても大きな意味を持つと指摘した。その上で「この大会で歴史が繰り返されることを期待している」と見込みを述べた。

　他にも、ドミニカ共和国の『Diario Récord』でもダルビッシュがWBC出場を明言したことを報じており「ショウヘイ・オオタニと並んで、WBCで活躍する日出ずる国の重要人物だ」と評している。

　すでに各国のスタープレーヤーが続々と参加の意思を示している今大会、３度目の優勝を狙う日本も他国に劣らない、強力な陣容が築かれている。豊富な選手層を誇る日本代表の一員として、世界の頂点を知るベテラン右腕がどんなピッチングを見せるか、大いに楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部
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