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MLB

日米の「ジャイアンツ」でプレーする選手はパーラで11人目

宇根夏樹

2019.11.28

パーラがMLBのジャイアンツに在籍したのは約2ヵ月半。2月中旬にマイナー契約で加入し、5月上旬に戦力外となった。(C)Getty Images

パーラがMLBのジャイアンツに在籍したのは約2ヵ月半。2月中旬にマイナー契約で加入し、5月上旬に戦力外となった。(C)Getty Images

 先日、巨人への入団が決まったヘラルド・パーラは、これまでメジャー6球団でプレーしてきた。その中には、短期間ながら(サンフランシスコ・)ジャイアンツも含まれている。今年2月にジャイアンツとマイナー契約を交わしたパーラは、開幕ロースターに入ったものの、30試合に出場したところで40人ロースターから外され、FAになることを選んだ。ワールドシリーズで優勝したナショナルズに入団したのは、その直後だ。こちらはメジャー契約だった。ジャイアンツでの打率.198に対し、ナショナルズでは.250を記録した。
 来シーズン、パーラは日米の“ジャイアンツ”でプレーした11人目の選手となる。これまでの10人は以下の通りだ。

ゲリー・トマソン(米1972~77年/日81~82年)
ヘクター・クルーズ(米78~79年/日83年)
レジー・スミス(米82年/日83~84年)
キース・カムストック(米87年/日85~86年)
ダン・グラッデン(米83~86年/日94年)、
フェリペ・クレスポ(米2000~01年/日02年)
コリー・ベイリー(米97~98年/日03年)
エドガルド・アルフォンゾ(米03~05年/日09年)
ジョン・ボウカー(米08~10年/日12~13年)
ケイシー・マギー(米15年/日17~18年)
 こうして振り返ると、なかなか個性的な面々だ。トマソンは不振で“トマ損”というありがたくない異名が定着し、メジャー通算314本塁打の実績を誇るスミスは、アフロヘアと迫力十分のルックスが印象的だった。スミスは阪神ファンへの暴行事件、グラッデンはヤクルト戦での大乱闘と暴れっぷりもなかなかだった。一方、楽天でも活躍したマギーは真面目な性格でチームメイトからもファンからも愛された。

 彼らのうち、カムストックは巨人の後にメジャーのジャイアンツでプレーしたが、他の9人はパーラと同じく、ジャイアンツが先で巨人が後だった。ジャイアンツと巨人、あるいは巨人とジャイアンツの間に他の球団を挟んでいないのも、スミスとカムストックの2人だけだ。

 83年の巨人には元ジャイアンツの2人、クルーズとスミスが揃った。この年、スミスは原辰徳(32本塁打)に次ぐ28本塁打を放ち、クルーズは4本塁打ながら日本シリーズでサヨナラ弾を含む2本を記録した。

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