2022年も、さまざまな話題や出来事に事欠かないシーズンだった。SLUGGER編集部が独断と偏見で選んだ「MLB10大ニュース」を紹介しよう。
●10位
メッツの守護神ディアズの登場曲が大ヒット
今季、開幕から絶好調だったのが、メッツの守護神エドウィン・ディアズ。歴代屈指のペースで三振を奪いまくり、チームの快進撃に大きく貢献した。すると、登場曲(ブラスタージャックス&ティミー・トランペットの『Narco』)もにわかに注目を集め始め、『ビルボード』誌のデジタルソング・チャート(8月27日付)で13位に上昇するヒットになった。
同31日には、シティ・フィールドにティミー本人が来場。9回、トランペットの生演奏に乗ってディアズがブルペンから登場すると、球場は興奮のるつぼと化した。
●9位
マリナーズが長年の低迷にようやくピリオド
昨季まで20年間もポストシーズンから見放されていたマリナーズ。MLBのみならず、北米四大スポーツで最も長いブランクだったが、今季ようやく終止符が打たれた。序盤戦はいまひとつながら、21歳の新星フリオ・ロドリゲスをはじめ、ローガン・ギルバートら若手が台頭し、追い上げ開始。レッズからルイス・カスティーヨを獲得する途中補強も効果的だった。
MLBタイの年間116勝を記録した2001年以来のポストシーズン進出を決めたのも、25歳のカル・ラリーのサヨナラ弾。地区シリーズでもアストロズを苦しめるなど、明るい未来を感じさせるシーズンだった。
●8位
J-ROD、ラッチマンら多くのルーキーが躍動
毎年のように新たな才能が出現するが、2022年はとりわけ素質の高い大器が続々とシーンに登場した。デビュー年では史上初の25本塁打&25盗塁を達成し、8月に結んだ最大18年の大型延長契約も話題になったフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、わずか131.2イニングで202もの三振を奪ったスペンサー・ストライダー(ブレーブス)。
19年ドラフト全体1位のアドリー・ラッチマンはオリオールズ復活の象徴となり、そしてポストシーズンではジェレミー・ぺーニャ(アストロズ)がリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズでMVPを受賞。新時代の幕開けを感じさせた。 ●7位
フィリーズが地区3位からの下克上でリーグ制覇
今季からワイルドカード(WC)が1枠増え、プレーオフに6チームが進出できるようになったが、その好機を最大限に生かしたのがフィリーズだった。レギュラーシーズンは87勝で地区3位、第3WC/第6シードに過ぎなかったが、プレーオフでは93勝のカーディナルス、101勝のブレーブスを撃破。そしてパドレスとの“下克上対決”を制し、13年ぶりのリーグ優勝を果たした。
日本のCS反対論者ならペナントレースの意味がどうこう言いそうな展開だが、アメリカではその種の批判はほぼ聞かれず。フィラデルフィアのファンの熱狂ぶりもプレーオフを大いに盛り上げた。
●6位
若き強打者ソトが途中トレードでパドレスへ
ホアン・ソトと言えば、2020~21年に最高出塁率を記録し、「現代のテッド・ウィリアムズ」と呼ばれるほどの若き強打者。だが、7月にナショナルズからの15年4億4000万ドルの延長契約提示を拒否したことから、周囲が騒がしくなる。トレード期限最終日の8月2日、2対6の超大型パッケージでパドレスに移った。
大物選手の移籍が多いMLBでも、若手スーパースターの途中トレードは珍しいとあって大きな話題となった。もっとも、今季のソトは彼の基準では不振。来季の本領発揮が期待される。
●10位
メッツの守護神ディアズの登場曲が大ヒット
今季、開幕から絶好調だったのが、メッツの守護神エドウィン・ディアズ。歴代屈指のペースで三振を奪いまくり、チームの快進撃に大きく貢献した。すると、登場曲(ブラスタージャックス&ティミー・トランペットの『Narco』)もにわかに注目を集め始め、『ビルボード』誌のデジタルソング・チャート(8月27日付)で13位に上昇するヒットになった。
同31日には、シティ・フィールドにティミー本人が来場。9回、トランペットの生演奏に乗ってディアズがブルペンから登場すると、球場は興奮のるつぼと化した。
●9位
マリナーズが長年の低迷にようやくピリオド
昨季まで20年間もポストシーズンから見放されていたマリナーズ。MLBのみならず、北米四大スポーツで最も長いブランクだったが、今季ようやく終止符が打たれた。序盤戦はいまひとつながら、21歳の新星フリオ・ロドリゲスをはじめ、ローガン・ギルバートら若手が台頭し、追い上げ開始。レッズからルイス・カスティーヨを獲得する途中補強も効果的だった。
MLBタイの年間116勝を記録した2001年以来のポストシーズン進出を決めたのも、25歳のカル・ラリーのサヨナラ弾。地区シリーズでもアストロズを苦しめるなど、明るい未来を感じさせるシーズンだった。
●8位
J-ROD、ラッチマンら多くのルーキーが躍動
毎年のように新たな才能が出現するが、2022年はとりわけ素質の高い大器が続々とシーンに登場した。デビュー年では史上初の25本塁打&25盗塁を達成し、8月に結んだ最大18年の大型延長契約も話題になったフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、わずか131.2イニングで202もの三振を奪ったスペンサー・ストライダー(ブレーブス)。
19年ドラフト全体1位のアドリー・ラッチマンはオリオールズ復活の象徴となり、そしてポストシーズンではジェレミー・ぺーニャ(アストロズ)がリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズでMVPを受賞。新時代の幕開けを感じさせた。 ●7位
フィリーズが地区3位からの下克上でリーグ制覇
今季からワイルドカード(WC)が1枠増え、プレーオフに6チームが進出できるようになったが、その好機を最大限に生かしたのがフィリーズだった。レギュラーシーズンは87勝で地区3位、第3WC/第6シードに過ぎなかったが、プレーオフでは93勝のカーディナルス、101勝のブレーブスを撃破。そしてパドレスとの“下克上対決”を制し、13年ぶりのリーグ優勝を果たした。
日本のCS反対論者ならペナントレースの意味がどうこう言いそうな展開だが、アメリカではその種の批判はほぼ聞かれず。フィラデルフィアのファンの熱狂ぶりもプレーオフを大いに盛り上げた。
●6位
若き強打者ソトが途中トレードでパドレスへ
ホアン・ソトと言えば、2020~21年に最高出塁率を記録し、「現代のテッド・ウィリアムズ」と呼ばれるほどの若き強打者。だが、7月にナショナルズからの15年4億4000万ドルの延長契約提示を拒否したことから、周囲が騒がしくなる。トレード期限最終日の8月2日、2対6の超大型パッケージでパドレスに移った。
大物選手の移籍が多いMLBでも、若手スーパースターの途中トレードは珍しいとあって大きな話題となった。もっとも、今季のソトは彼の基準では不振。来季の本領発揮が期待される。
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