侍ジャパン

「DHでここ一番の抑え」栗山監督が大谷翔平の“二刀流”起用法を示唆。ダルビッシュ有の侍ジャパン打診の裏話にも言及

THE DIGEST編集部

2022.12.30

侍ジャパンの主力として大きな期待がかかる大谷(左)とダルビッシュ(右)。来年3月のWBCに向け、栗山監督の起用法にも注目が集まっている。(C) Getty Images

 野球日本代表の侍ジャパンで指揮を執る栗山英樹監督が12月28日、TBS系『ひるおび』にVTR出演した。
 
 栗山監督は来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で参加を表明しているメジャー・リーグ、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平の起用法について、注目の発言をした。
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 栗山監督はサッカーのカタール・ワールドカップで激闘を繰り広げた森保ジャパンの戦いを見ていたといい、「どういう風に勝敗が決まるのかとか。森保監督の選手の選び方とか、使い方とか。非常になんか本当に気持ち悪くなりながら見てますね」と競技は違えど、日の丸を背負って戦うプレッシャーをひしひしと感じていたようだった。

 番組MCを務める恵俊彰さんから大谷の起用法について尋ねられると、「例えばDH(指名打者)に入っていて、ここ一番の抑えだけそこからもっていく」と述べ、主に指名打者で起用し、試合展開によっては守護神としてマウンドに送る"二刀流"の考えを示した。加えて「先発がしっかり揃うんだったら、当然最初は抑えという考え方もゼロではない」と話した。

 一方で、大谷の打順については栗山監督はあらゆる可能性を模索しており「(Q.4番は決まっている?)誰だか言わないですけど、僕のイメージはあります。大谷翔平の打順は全てあります。1番から9番まで」と明かしている。
 
 また、大谷以外にもダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)に出場を打診した裏話にも栗山監督は言及。「試合も大事なんだけど、ノウハウとか考え方とか全てが大事。これが野球界のためなんだとお願いしたし、(ダルビッシュ)本人も分かってて"さぁ行くぞ"みたいな、そんな雰囲気ではありました」と同監督は熱弁していた。

 WBCの6年ぶりの開催に向けて、日本だけでなく各国がメンバー選考を着々と進めており、アメリカやドミニカ共和国などの優勝候補とされる列強国が大物メジャーリーガーたちの相次ぐ参戦で話題を振りまいている。

 栗山監督は番組内で「結果に結びつけようとすると怖くてしょうがない。負けたら『ごめんなさい』じゃ済まない」と思わず本音も漏らしていたが、はたして侍ジャパンはイチローや松坂大輔らを擁した2009年大会以来、14年ぶりの世界一奪還はなるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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