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吉田正尚は「和製大砲」としての活躍が可能か? 米識者は本塁打量産に懐疑的も「レッドソックスは今オフの最も高価な選手に評価した」と期待感

THE DIGEST編集部

2023.01.04

来季からレッドソックスでプレーする吉田。MLBデビューが待ち遠しい。(C) Getty Images

来季からレッドソックスでプレーする吉田。MLBデビューが待ち遠しい。(C) Getty Images

 今オフ、新たにボストン・レッドソックスの一員となった吉田正尚。入団前から米国内で広く知られていたその高い打撃力は、5年総額9000万ドルという巨額契約を結んだことで、さらに議論されることとなった。

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 オリックス在籍時に首位打者を2度獲得するなど、2018年のレギュラー定着以降、常にリーグトップクラスの打率を残してきたバッティングスキルが最大の武器だ。さらに三振が少ない点や、出塁率の高さも特徴の一つであり、メジャーの舞台でも同様に注目されることは間違いないだろう。

 もちろん、通算133本塁打を記録している長打力も魅力であり、「和製大砲」としての期待も寄せられている。だが、現地では吉田のフィジカル面や球場のスケールを踏まえ、打撃に関して冷静な意見も伝えられているようだ。

 米放送局『NBC Sports Boston』の公式ホームページ上で現地時間1月2日に配信となった記事において、レポーターであるジョン・トーマス氏が日本人ルーキーの本塁打量産は困難であると見込んでいる。

 トーマス氏は「レッドソックスがマサタカ・ヨシダと契約したのは、彼が次のイチローだと信じているからではなく、彼がパワーを発揮してくれることを期待しているからだ」と述べており、続けて「彼はそれを行うには、主要な物理的な欠点を克服する必要がある」と指摘した。

 その上で、「5フィート8インチは頼もしい数字ではない」として、吉田と同等の体格(173㎝)の打者がこれまで、本拠地のフェンウェイパークで本塁打数を積み上げられなかった点を理由として挙げている。

 さらに、同球場の形が左打者には不利であることにも触れ「左打ちのプルヒッターには適していない」と主張しながら「ヨシダが例外になり得ないとは言わない。しかし、レッドソックスは彼がそうなる可能性に5年と9000万ドルをかけており、それは決して小さなリスクではない」との見解を示している。

 一方で「グリーンモンスターの上に打球を飛ばすことを、彼の体格が妨げることはないのかもしれない」と期待も覗かせ、他にも「レッドソックスはヨシダのパッケージを気に入り、オフの最も高価な選手として評価したのだ」として、選球眼、出塁率なども含めた打者としてのスキルを評した。

 新たな環境ではさまざまな視線が向けられることは避けられない。メジャーというステージであれば尚更だ。だが最高の評価を得て海を渡った29歳はこれからも進化を遂げ、目の前の壁を乗り越えてゆくはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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