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「とにかく優勝だけを目指してやっていく」大谷翔平がWBCへの意気込み語る。代表入り正式決定のダルビッシュ有との“タッグ結成”にも言及

SLUGGER編集部

2023.01.06

栗山監督(右)を胴上げすべく、力強く意気込みを語った大谷(左)。「前回出られなかったので」と何度か繰り返すなど、17年に出られなかったくやしさもにじませていた。写真:滝川敏之

「とにかく勝つことだけを考える」と、大谷翔平(エンジェルス)は再三繰り返した。

 1月6日、来たる2023年ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)の侍ジャパン入りが内定した大谷が、栗山英樹日本代表監督とともに都内のホテルで記者会見を行った。

 会見ではまず栗山監督から、以下の侍ジャパンに正式に内定した旨が発表された(数字は背番号)。

2 源田壮亮(西武)
3 牧秀悟(DeNA)
8 近藤健介(ソフトバンク)
10 甲斐拓也(ソフトバンク)
11 ダルビッシュ有(パドレス)
12 戸郷翔征(巨人)
14 佐々木朗希(ロッテ)
16 大谷翔平(エンジェルス)
18 山本由伸(オリックス)
21 今永昇太(DeNA)
51 鈴木誠也(カブス)
55 村上宗隆(ヤクルト)
 
 発表の後で壇上に上がった大谷は、意気込みを問われて「素晴らしい選手がそろっているので、優勝だけを目指して頑張る」と、短いながらも力強く宣言。続けて、「どんなプレーを見せたいか?」「WBCに何を求めるのか?」という質問にも、それぞれ真っ先に「勝つことだけを考えていきたいなと思っている」と答え、とにかく勝利にこだわる姿勢を強烈に示した。

 日本ハム時代の恩師・栗山監督との師弟タッグ再結成については、「おそらく誰が監督でも出たいという前向きだったと思う」と前置きして笑いを取りながらも、「やはり自分のことを知ってくれている監督が指揮を執ってくれることは大きかった」という。「(代表入りの)決断のしやすさは栗山監督だったからこそ」と最後には師への敬意ものぞかせて、栗山監督を喜ばせていた。

 また、同じ日本ハムOBであるダルビッシュとの共闘にも言及。「球団の先輩だけど、入れ違いだったので一緒にやったことはなかった。僕が子供のころから日本を引っ張ってきた投手の一人でもあるので、ずっと見てきた。そういう方と一緒にプレーできるのは自分にとってもチームにとっても素晴らしいですよね」と期待をあらわにした。

 大谷やダルビッシュをはじめ、世界のトップ選手が集結するWBCは、3月9日から第1ラウンド東京プールが開幕する。09年以来3度目の優勝を目指して、大谷が、そして侍ジャパンがどのような戦いぶりを見せてくれるかに注目だ。

構成●SLUGGER編集部

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