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「日本と契約可能だ」ドジャースから事実上の戦力外となったバウアーの“未来”を米メディアが分析「最も気難しい」

THE DIGEST編集部

2023.01.08

ドジャースからDFAとなったバウアー。サイ・ヤング賞も手にした実績を持つ右腕の動向は、世界的な注目を集めている。(C)Getty Images

ドジャースからDFAとなったバウアー。サイ・ヤング賞も手にした実績を持つ右腕の動向は、世界的な注目を集めている。(C)Getty Images

 現地時間1月6日、ロサンゼルス・ドジャースは、DV規定違反で長期出場停止処分を受けたトレバー・バウアーをメジャー40人枠から外し、契約を解除すると発表した。
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 やはりと言うべきかもしれない。2021年6月に女性に対する暴行疑惑が浮上したバウアーは直後に制限リスト入り。当初はMLBから324試合の出場停止を科されていたものの、昨年12月22日に異議申し立てによる調停で処分期間が194試合に短縮。ただちに復帰が可能となっていたが、チーム内でも31歳の振る舞いを問題視する声は小さくなく、ドジャースは、今季に2250万ドル(約29億7000万円)の契約を残した状態でのDFA(事実上の戦力外)を決めた。

 なお、ドジャースは3年総額1億200万ドル(当時のレートで約107億円)を費やしたバウアーの“放出”について、次のような声明文も公開している。

「我々は性的暴行やDV疑惑に対して徹底的に調査すべきだと信じている。初めの段階からMLBの調査に対して全面的に協力しており、MLBが定めるDV、性的暴行、幼児虐待の規約を遵守してきた。そのうえで処分を決定し、慎重に考慮した結果、我々はバウアーを放出することを決定した」
 
 先延ばしになっていた問題がついに決着がついたとも言える。ちなみにドジャースが2250万ドルを負担するため、バウアー獲得を希望するチームはMLB最低保障年俸の72万ドル(約9500万円)で契約が可能と伝えられている。一連の騒動はあったとはいえ、2020年にナショナル・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた実績を考えれば、“お買い得”と言えるだろう。

 そんな名手の去就については、すでに米メディアでも様々に論じられている。日刊紙『Washington Post』は「他のMLBの球団がスポーツ界で最も気難しい彼にチャンスを与えるかどうかだ」と論じ、「バウアーは日本や韓国のチームと契約することも可能だ。7日間のウエーバー期間さえ過ぎれば、彼はフリーエージェントとなれるからだ」とし、国外挑戦の可能性も指摘した。

 自身の歯に衣着せぬ発言も災いしてか、米国内では“逆風”が吹いている感が否めないバウアー。間違いなくキャリアの岐路にある好投手はいかなる決断を下すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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